親知らずを抜いた。
痛い。とても痛い。
人類はこれだけ進化してるのに
何故親知らずは消えないんだ。
食事するのに
全く必要のない歯なのだから
さっさと退化して欲しい。
足の小指を消す前に
まず親知らずだろ。
私は下の親知らずが両方とも
真横に生えて
歯茎に埋没しているという
1番最悪のパターンだ。
特に痛かったわけではないが
痛くなってからでは遅いので
7年前に片一方抜いた。
正直、拍子抜けするほど
あっという間に終わった。
体感10分くらいだった気がする。
麻酔してるので抜歯の最中は
全く痛みも無かった。
ただ、抜いたあとは痛かった。
1週間くらい口が開かなかった。
という経験があったので
もう片方は放置していたのだが
その後歯医者を変えるたびに
「親知らずが真横ですね。
いずれ抜かなきゃダメです」
と言われるのが面倒になり
遂に決意してお願いし
金曜の仕事帰りに抜いた。
最初に麻酔薬のついた棒をくわえ
歯を噛んでしばらく置くのだが
怖すぎて歯がガチガチ鳴った。
その後注射で麻酔を打たれ
「じゃあ抜いていきますね」
という死刑宣告と共に
椅子が倒され
目にタオルをかけられる。
「終わりです、お疲れ様でした」
とタオルを外され
椅子が起き上がった頃には
50分程経過していた。
そんなにかかるものなのか!?
目元をタオルで覆われてるので
何をやっているのか分からないが
手順としてはまず歯茎の切開。
痛みは無いが感覚はある。怖い。
そのあとに歯の周りを覆ってる
あごの骨を削るのだが
図工の時間に使った電ノコのような
「ギュイイイイイインン!!!」
という、けたたましい音と共に
アゴに衝撃が走る。
痛くはないけど滅茶苦茶怖い。
到底人体から鳴っていい音ではない。
骨を削ったあとは多分、歯を割る。
同じようにギュイインとやったあと
すごい力で押さえつけられて
「パキパキ」
という音が響く。
随分長い時間やったあと
アゴが外れるほど引っ張られた。
なかなか抜けなかったようで
先生が立ち位置を右に左に変えながら
全身全霊の力を込めて引っ張ってくる。
怖すぎて震える手を
ギュッと押さえつけながら耐える。
やっと引っ張るのが終わったので
抜けたのかと安心していたら
「ペッターさん、これで
頭部分は抜けたんで
根っこ部分抜いていきますね」
と言われる。まだ半分だった。
ここからが更に難航して
削っては引っ張り
削っては引っ張り
が延々と続いた。
時折「ダメだ抜けない」という
先生の悩ましい声が耳に入る。
あれこれ試しながら
一生懸命やってくれてるのは
分かるのだけど
こっちもすごく不安になる。
もういっそ、根っこだけ
残しといてくれても良いと思った。
途中3回くらい泣きそうになった。
ようやく
「もう抜けましたからね。
あとちょっとですよ」
と言われたものの
突っかかって取れなかったようで
更にそこからギュイインとやられ
細かくパキパキと割られ
すさまじい力で
グリグリ引っ張られる。
ほんとに抜けてたのか??
この頃になってくると
麻酔が効かなかったのか
普通に痛かった。麻酔がなかったら
もっと痛いんだろうが
思わず呻いてしまうくらい痛かった。
最後に縫合している時も
チクチクと痛かった。
終わってタオルを外されて
先生の顔をみたら
マスクに血が飛び散っていて
マッドサイエンティストのようだった。
で、土日過ごしたわけだが
とても痛い。
処方された鎮痛剤4錠は
とっくに使い切って
市販の鎮痛剤を出動させた。
幸い、薬を飲めば痛みは引くが
切れるとどうにもならない。
1番困るのが寝ている時。
痛すぎて目が覚める。
とても寝られたもんじゃない。
コメカミからアゴにかけて
顔半分が全体的に痛い。
前回抜いたあとも痛かったけど
何もしてないときは
ここまで痛くなかった気がする。
口が開かないので
ご飯も満足に食べられない。
雑炊やヨーグルト、豆腐などで
過ごしている。
ファミチキが食べたい。
もう、こんなの一生嫌だ。
上は2本ともまっすぐ生えてるので
もう一生経験しないけど。
そもそも一生に一度だって
経験したくない。