勉強の意味 | ペッターの話

ペッターの話

誰も見てないと思いながら書いてる

「今のうちにたくさん勉強しとけ」

子供の頃、周りの大人は

口癖のように言った。

これ、あんまり意味無いと思う。

少なくとも私はこの言葉を聞いて

「勉強したからって何になるんだ」

としか思わず、しなかったからだ。

 

「なぜ勉強しなければならないのか」

と大人に問うと

「良い学校へ行くため」

と返ってきた。

じゃぁ私は良い学校には興味がないから

勉強しなくて良いのか、という話になる。

 

そうは言っても中学生の頃は

実は優秀だった。

塾にも行かず、授業中に

ハリーポッターを読んでいたにも関わらず

期末テストで学年3位だったりした。

当時1番仲が良かった友人の母親が

いわゆる"教育ママ"だったので

「なんで塾にも行ってないペッターに

勉強で勝てないんだ」

と怒られていたことを

大人になってから友人に聞かされた。

 

まぁ、そんな状態だったから余計に

「勉強しなくたって

テストで良い点取れるじゃん」

なんて思ってしまって

一層勉強しなくなる。

 

高校ではそんなことは通用しないので

数学はいつも赤点だったし

英語は100点満点中8点だったし

学年で下から20位くらいまで

落ちたこともある。

そんな中、大好きな地学だけは

1年間の授業でずっと学年トップだった。

ここで私はまた調子に乗る。

「勉強ができないんじゃなくて

自分はやればできるんだ。

自分の意志でやらないだけだ」と。

 

そうして大人になって

他の大人と同じように後悔をする。

 

あぁ、もっと勉強をしておけばよかった。

 

良い大学へ行っておけばよかった

というのはあまり思わない。

学歴が良いからといって

順風満帆とは限らないし

(負け惜しみじゃなくて。

会社にそういう人がいた)

良い大学で課題に追われていたら

できないような経験も色々してきた。

 

ただ、大人になって

趣味の世界が一気に広がった時に

基礎的な一般教養があるかないかで

趣味を楽しめる深さが全く変わってくる

ということを痛感させられた。

 

例えば私は数年前、突然

夏目漱石にハマった。

夏目漱石といえば国語の授業で

必ず取り上げられる大文豪。

私も高校2年生の時に授業で

「こころ」をやった記憶がある。

 

「精神的に向上心の無いものは馬鹿だ」

 

この一文だけが強く印象に残っていて

ハマった直後に改めて

最初から読み返した。

 

逆に言うと、この一文以外は

何一つ覚えていない。

当時の国語の先生は

丁寧な授業をする先生だったから

きっと"先生"から"お嬢さん"への

恋心だとか、"K"の心情だとか

当時の時代背景だとかも含めて

解説してくれたんだと思う。

多分私はノートに

藤岡藤巻を描いて過ごしていたので

テストも散々だったと思う。

もっとちゃんと聞いていたら

今読み返した時にも

より作品への理解が深まっただろうに。

 

国語の授業と言えば

1番勉強する意味がわからなかったのが

近代文豪の派閥や代表作の暗記だった。

白樺派だとか無頼派だとか言われても

全くイメージがつかないし

太宰治くらいなら聞いたことあるが

武者小路実篤なんて名前も覚えられない。

 

こんなことを覚えて何の意味があるのか。

今後の人生で役に立つことなんて

絶対ないでしょ、こんなの。

 

と、思っていた。この頃は。

ちゃんと勉強しておけば良かった。

人生何が起こるかわからない。

突然文豪沼に落ちることだってある。

でも、それを予測することはできない。

 

だからちゃんと勉強しておくべき。

将来的に、ある程度は勉強しておく方が

より楽しい人生が送れる。

それは良い大学に行って

幸せに生きるなんて不確かな未来じゃなく

多くのことを知っていた方が絶対楽しい。

 

これを小さいころに教えてもらったら

私だってもう少し勉強を・・・したかな?

いや、しないだろうなぁ。