今年も嫌なイベントがやってきた。
去年バリウム検査をした時に
沢山水分を飲んだにも関わらず
全て尿として排出されてしまい
酷い目にあった。
なので、今年はとにかく憂鬱。
心電図、胸部レントゲン、計測。
1番気になるのは身長だが
「今年のデータはこちらです」
と言われて見た画面には
去年以前のデータも沢山書いてあり
パッと見ただけじゃどれが今年の
数字なのかがわからなかった。
去年、念願の160cmを叩き出したので
今年は縮んでいないかドキドキ。
(縮んでいたとしても身長を聞かれたら
160cmで通すけど)
昔から目だけは良かった。
中学生の頃は
2.0あると言われたくらい。
最近は下がってきているが
日常生活にはまったく問題が無い。
今年は右が1.5だったかわりに
左が1.0に落ちていた。うわ。
左の方が自信持って
答えたんだけどな・・・。
いよいよ採血に呼ばれた。
好きな人はあんまいないだろうが
私は注射が大嫌い。
採血とバリウムがあるせいで
健康診断が毎年憂鬱。
毎年、腕を出すと担当の方が
ちょっと困ったような顔をする。
私は血管が見えにくいらしく
言われた通りに一生懸命
手をグッパー繰り返しても
全く血管が出てこない。
うーん・・・と言いながら針を刺すが
しかしそこはプロ。
一発で血を抜いてくれる。
今年は年配の女性が担当だった。
ベテランっぽいし大丈夫だろう、と
私も安心しきっていた。
何度も何度もグッパーさせられて
左右両方の腕を見比べて
指で私の腕を何度も押して。
それでもわからずに
感染対策用の手袋と
フェイスシールドも外して
一生懸命血管を探すが
やっぱりダメだったらしい。
私も痛いのは嫌なので
力いっぱい拳を握り
協力するがサッパリダメ。
「とりあえず、左腕で
いってみますね」
とアルコール消毒をされて
針が構えられた。
ギュッと目を瞑る。
・・・あれ、まだ刺さらない。
薄く目をあけると
針を構えた状態で
担当の方がまだ困っていた。
また何度か腕を押す。
アルコールを乾かす。
ブスッ。
いっっっっ・・・・!!
小さく呻きながらも
再び目をギュッと瞑って耐えた。
暫くして
「あー、やっぱダメですね。
血がぜんぜん出てこない。
一旦抜きますね、ごめんなさいね」
と言われて針が抜かれた。
言われるがままに今度は右腕を出し
再び開いて閉じてを繰り返すが
やっぱり血管は浮いてこない。
「今日、お水飲みました?」
「いえ、殆ど飲んでないです」
「飲んでないですよね、そうですよね。
水分が足りなくてね、血管が
ペターッてなっちゃってるから
全然浮いてこないのね。
何度も痛いよね、ごめんなさいね」
いや、だってちゃんと事前パンフレットに
「10時間前から食事は控えて下さい。
ただし1時間前までは
コップ一杯程度の水は
お飲みいただけます」
って書いてあったじゃないか。
だから朝に
"コップ一杯程度の水"
しか飲んでない。
言われた通りにしただけなのに。
右腕もまたブスッとやられる。
「あー、これじゃぁ足りないかしら」
と聞こえるので目を開けてみると
腕から管を通って赤黒い血液が
注射器の中へ吸い込まれていくのが
見えた。え、出てるじゃんダメなの?
針を刺したまま動かしたり
何度も注射器のポンプを
動かしたりするけれど
あっという間に血の勢いは止まった。
「やっぱダメですねぇ。
ごめんなさいね。
ちょっと別の人呼ぶので
そのまま待ってて下さいね」
両腕に止血バンドを巻かれたまま
暫く放置された。
隣で採血していた女性が終わるのを待って
私の担当者が助けを求めた。
「両腕やっちゃったんです、すみません」
えぇ、もう両腕刺されてます。
新しい人に言われて左腕を出して
再度グッパーを繰り返す。
何度やったって同じだ。
出ないものは、出ない。
「・・・もしかして真ん中で採ってます?」
と聞かれたが、私は毎年目を瞑っているし
「さぁ・・・わからないです」
と答えるしかなかった。
新しい人が狙いを定めてブスッ。
これまでの2回とは比べ物に
ならないほど痛くて
思わず足が引きつった。
声をあげなかっただけでも褒めて欲しい。
そんな様子を見かねて
「うまく採れてるんでこのままいきますね」
と声をかけてくれた。
「はい、終わりです」
と言われて目を開けてみると
なるほど確かに注射器いっぱいに
血が入ってる。
さっきは1cmくらいしかたまってなかった。
足りないハズだ。
絆創膏が左に2枚、右に1枚貼られた。
3回も注射されてグッタリしている私に
新しい担当さんが
「体調大丈夫ですか?」
と何度も心配してくれた。
しつこいくらいに心配してくれた。
「大丈夫です!」と元気に返したいのは
山々だったが、そんな元気はなく
「だ、大丈夫・・・です・・・」
と声を絞り出すので精一杯。
バリウムは今年は何故か無かった。
この状態でバリウムもあったら
体力がもたなかったので助かった。
やっとご飯が食べられる!
と思うと少し元気が出てきて
大好きなラーメン屋さんの
暖簾をくぐった。
身体に染み渡るこってりスープに
幸せを感じながら食べていると
思いっきり鼻血が出た。
鼻をかんでも、拭いても
止まらない。
残りあと少しだから
さっさと食べてしまおう・・・
と下を向くと
ボタボタ垂れて
ラーメンに入ってしまった。
そんなトッピングはいらない!