音痴 | ペッターの話

ペッターの話

誰も見てないと思いながら書いてる

私は音痴だ。

 

運動音痴でもあるし

味音痴でもあるが

今回の話題は歌のほう。

 

音痴と一言で表しても

その度合いは様々だ。

音痴の代名詞である

ジャイアンのように

音階が全くわからない人もいる。

音階はわかるけど

音程がとれない人もいる。

歌は上手いのにカラオケで

キーを変えた途端にわからなくなって

原曲キーのまま歌ってしまう人も。

 

私は、客観的に判断すると

恐らく2番目の音痴に該当する。

それなりに音階はわかるし

歌ってる途中でキーを変えても

すぐ対応できる程度には音感がある。

ただ、音程が悪い。

歌っている最中に

「低すぎたな、今度は高すぎたな」と

音程のズレに気付くことが出来ても

それを直すことが出来ない。

絶妙に下手。

しかし、音痴を武器にして

笑いを取れるほど下手でもない。

うーん、中途半端。

 

楽器演奏が趣味だということを

知ってる人は周りに多い。

学生の頃は合唱祭で

ピアノ伴奏もやっていたので

「ピアノ弾けるんだから

歌も上手いでしょ」

と言われることがよくあった。

これは大きな間違いだ。

この勘違いのせいで

最初からハードルが高くなって

友達とカラオケへ行っても

ずっとタンバリンを叩いていた。

 

歌えなかった理由はもう1つある。

 

小学校6年生の時だった。

何かで祖父の車に乗ったときに

お気に入りのポケモンのCDを

車内で流してもらって

ノリノリで口ずさんでいた。

祖父と2人だったので

私は助手席に座っていた。

暫くして祖父が口を開いた。

 

「おまえ、音痴だねぇ」

 

それまで自分が音痴だとは

微塵も思っていなかったので

初めて歌の下手さを指摘され

急に恥ずかしくなり

人前で歌うことが出来なくなった。

 

我が家は全員音楽をやる。

祖父はギターとか大正琴をやって

ボランティアで演奏会を開くほど。

ちゃんとした歌を聴いた事はないが

軽く歌ってるだけでも上手い。

母の姉(私から見て伯母)も

歌が上手い。

 

逆に、亡くなった祖母の歌は

一度も聴いた事がなかった。

亡くなってから知ったことだが

祖母は歌がからっきしだったそうだ。

それこそ人前で絶対に歌わない。

それが祖母にとってコンプレックスで

娘が同じ思いをしないように、と

伯母と母には幼い頃から

ピアノを習わせたんだそうだ。

 

そんな母は、私と同じく

あんまり歌が上手くない。

歌うことは大好きなようで

人前でも聖子ちゃんを振りつきで

バッチリとキメたりする。

弟は、小さい頃は私よりも

歌が下手だった。

ギターをやるようになったからか

随分上手になったなぁと思うが

やっぱり母や私と同じ感じだ。

 

以上のことより、私の音痴は

遺伝という結論に達した。

(父の歌も昔聴いているハズだが

全く記憶にない)

 

遺伝じゃ仕方無い。

こう開き直る事が出来たのは

大学生になってからだった。

運動音痴と一緒で

こればっかりは努力しても

限界があることだろうと思った。

それに、プロじゃあるまいし

ボイストレーニングに通ってまで

上手くなりたいとも思わない。

 

歌うのは今でも大好きなので

「音痴で何が悪いんだ」

くらいの気持ちで

最近はネットに歌った動画も

アップロードしたりしている。

そして録音した自分の歌声を聴いて

あぁ音痴だなぁ、と笑っている。

 

 

話がそれるが

芸能人でもあんまり歌が

上手じゃない人がいる。

たまに、友人と話していても

「○○は歌が下手だ」

なんて話を聞く。

「"下手"という理由だけで嫌い」

なんていう極端な人もいる。

(それはちょっとどうかと思う)

 

私が好きな歌手はどちらかというと

そんなに上手くない人が多い。

逆に、歌唱力で売っている人の曲に

あまり惹かれない。

好みの問題もあるだろうが

多少音が外れていても

楽しそうだったり

一生懸命だったり

そういう事が伝わってくる歌の方が

好きだなぁと思う。

 

言い訳かもしれないけど

歌の上手さが全てじゃないと思う。

音痴が直せなくても

下手なりに別のアプローチは

出来るんじゃないだろうか。