【New Arrival】
P131M1 Mahogany High Polish新入荷!
木材価格の高騰により各メーカー木目ピアノを減産している中、あえて美しいマホガニー材の最上位アップライトをオーダーしました。
2023年は同モデルの日本国内への入荷予定無し。販売可能な唯一台の貴重なペトロフUPです♪
PETROF P131M1 Mahogany High Polish
Discacciati Piano Bench Mod.105
ひと昔前を想わせるチェコらしい素朴なデザインと温かい響き...
今回はプレップアップを終えたテスト演奏からご紹介👍
新入荷ペトロフUP最上位モデルのプレップアップが完了!まだまだ #LFJ2023 の余韻が...。貴重なマホガニー材の艶出外装が美しく映えます✨#チェコ #ペトロフピアノ #ベートーヴェン pic.twitter.com/B6WWMn0UYA
— ピアノプレップ (@pianoprep2013) May 10, 2023
いつもと同様、温度20℃、湿度50%で管理されたショールームの環境に馴染ませてからプレップアップに取り掛かりました。
お客様にお届けする大切な楽器、その作業内容を公開しているのがピアノプレップの大きな特徴。何よりの顧客サービスと考えています。
アクションを外して土台の手入れから作業開始、チェコの名器は内部も美しい佇まい。ピアノ技術者にとって腕の見せ所です。
チューニングピンの曇りを綺麗にクリーニング✨
弦も綺麗に磨きます。最上位モデルはPETROFデカール有!
アクションのネジ締め。老舗ドイツRENNER社製です。
一弦ずつ駒打ち、振動が駒にきちんと伝わるように。
鍵盤を全て外して棚板&鍵盤筬の清掃。
バランス、フロント全てのピンを磨くことで弾き心地も滑らかに。
フロントキーピンの角度を正確に修正。
キーホールに残った木屑の掃除、左右の遊びを調整しながら鍵盤をもとに戻していきます。
アクションを再び搭載、続いてハンマーの走り、ねじれを調整します。
ハンマー先端と弦が正しい位置で接するように。ハンマー同士の間隔も綺麗に揃えます。
バランスキーピンの前後位置を細かく修正。
アクションと鍵盤の間にカラ(ロストモーション)がないようキャプスタン上下位置を調整。
鍵盤均し、パンチング紙で高さを整えていきます。
白鍵のレベルに視線をあわせると凹凸がすぐ分かります。
黒鍵の高さは白鍵からおよそ12mm、微調整で済みました👌
鍵盤の深さはパンチング紙で10mmに調整。
キャプスタンの角度、間隔、位置を微調整。アクションに力が上手く伝わるように。
続いて前後位置も調整。タッチの重さ軽さに関わります。
再度キャプスタン上下をチェック。ピアノの調整作業は行えば良いものではなく「正しく機能しているか」振り返ることが大切。
精密にハンマー接近調整。トリルや連打性能に関わります。
ハンマーストップのポジションも弦から15mmにセット。弾き心地がまとまります。
ダンパー調整後にA=443Hzで調律を。
最後に「整音」作業。音質が硬いハンマーには針刺し、逆に柔らか過ぎるハンマーは硬化。そしてハンマー先端が3弦と同時に接するように微調整。楽器の魅力を決定づける大事な仕事です。
針の痕跡などハンマー表面を綺麗に処理して完了!
あらためて均整のとれたアクション&鍵盤を。チェコの伝統が凝縮されたペトロフ最上位モデルです👍
伐採が制限されている貴重なマホガニー。チェコの特産ボヘミアンガーネットを想わせる美しい光沢です✨
チェコから輸入した特注モデルがまた一台「楽器」に😊
コロナ禍や戦争の影響もあり今年PETROF社工場では同モデルの製造予定なし。日本でただ一台プレップアップ&展示されているペトロフP131M1マホガニー艶出モデルをどうぞお試しください♪
ペトロフピアノ専門店&輸入元
納品事例はこちらから!