チェコ共和国からP118C1マホガニー艶出モデルが入荷🇨🇿🚢🇯🇵
各ピアノメーカーはコロナ禍の影響で木目ピアノの製造が減少傾向に。その中にあってチェコ製ペトロフはマホガニー、ウォルナット等の美しい木目や魅力的なデザインのピアノを作り続けています😌
PETROF P118C1 Mahogany High Polish
Discacciati Piano Bench Mod.110
チェコらしい洗練されたフォルム、外装や猫脚にも装飾が施された美しいモデル。
チェコの特産品ボヘミアンガーネットを想わせるマホガニー艶出、宝石のよう✨
そのようなチェコの名器に相応しい価値を付加するのが「プレップアップ」です。
輸入されたピアノあるいは工場出荷されたピアノは品質基準をクリアしただけの「製品」。運送時にも狂いが生じるため空調管理された空間で丁寧かつ緻密に、弾いて心地良い「楽器」に仕上げていく作業が必要になります。
しばらくショールームの環境に馴染ませてから内部クリーニング。
チューニングピンも弦も綺麗に磨きました✨
一弦ずつ真鍮棒で「駒打ち」。弦の振動がきちんと駒、響板に伝わるように。
鍵盤の高さ深さを調整するパンチング類を後々のメンテナンスのことまで考えてリセットします。
フロントキーピンの角度を細かく修正。
アクションに力を伝達する鍵盤後部のキャプスタンスクリューを研磨。滑らかな弾き心地に。
鍵盤内部に残った木屑をブラシで除去します。
バランスキーピンの前後位置を微調整。
キャプスタンスクリューを回して適切な位置に調整。
こうして鍵盤の高さ(均し)調整、定規で凸凹をチェック...
必要に応じて様々な厚さのパンチング紙を出し入れ。鍵盤の高さを根気よく整えていきます。
この日はいったんここで作業を終えて続きは翌日に持ち越し…
翌日アクションの調整からスタート、ハンマー動作の方向性、間隔など地道に調整。
ペトロフUPは高級ピアノにみられる「総アグラフ」。一音一音がピュアになるとされる設計であり、よく調整することでハンマーもご覧の通り間隔が揃います。
鍵盤の高さを改めて微調整、美しく均しました。
黒鍵は白鍵から通常12mmの高さで調整。
トリル、連打に関わるハンマー接近距離、2~3mmにひとつずつ調整。
鍵盤の深さを10mmにパンチング紙で調整します。
バックチェック、ブライドルワイヤーのポジションを専用プライヤーで適切に調整。
ハンマーストップ、弦から15mmで止まるように調整。
ダンパー点検後、A=443Hzのピッチで調律。
硬い音質のハンマーフェルトには針刺し、柔らかすぎるファルトは硬化させるなど音質の粒を揃えるのが「整音」。これもヨーロッパ製ピアノを扱うには欠かせない技術です。
ハンマー先端と弦の接点を微調整、3弦が同時に触れることで弱音に輪郭が宿ります。
最後にハンマーフェルト表面を綺麗に処理、音色に艶が伴います✨
こうして2日間にわたるプレップアップ作業が完了!
ただ大切なのは顧客(ユーザー)視点で気持ち良いと思えるピアノかどうか。40年ピアノの演奏に親しんできた店主の厳しい目線でプレップアップ後には必ず自らチェックしています。
モリコーネをはじめ作曲家にもファンの多いチェコ製ピアノ。音色のもつ温かさ、音が重なったときのハーモニーの美しさに高い評価を頂いています。コンサートホール向けに音量を追求するモダンピアノとは違い、牧歌的で心地良い音作りがPETROFの醍醐味...。
今後もこまめに手を入れてさらに快適な楽器に育みます♪
ヨーロッパの伝統的な音色、それを支える中欧チェコのクラフトマンシップ。美しい外観のPETROFコンパクトモデルは日本の住環境にも最適。メーカー推奨の専用イタリア製ピアノベンチとともに皆様のご来訪をお待ちしています😊
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