【New Arrival】
・P135K1 Black High Polish
今春チェコの工場を出荷したPETROF最上位アップライトピアノP135K1黒色艶出モデルが日本初上陸
現行ラインナップで唯一の収納可能な外譜面台、そして外装がチェコらしいユニークなデザイン。こちらは某施設に納品予定、今後の情報をどうかお見逃しなく😊
側板と天屋根の境目がお洒落なRになっています♪
従来のイメージを覆す近未来的なヨーロッパ・デザイン。
開閉式の譜面台、鍵盤蓋に乗せるスタイル。譜面台と外装の間から生音が聴こえるトーンエスケープになっています。
未使用時は譜面台がコンパクトに収納、腕木・脚もPETROF社らしい独自のデザインが楽しめる1台👍
数日間ショールームの温湿度(25℃・50%)にピアノを適応させてからプレップアップ作業に取り掛かりました。
外装パネル、鍵盤蓋を外してピアノ内部へ。
高級感あふれるロゴ、さすが最上位モデル✨
まずはチューニングピン磨きから開始♪
綺麗に輝くニッケルメッキされたピン✨
アクションを外して弦も綺麗にクリーニング✨
真鍮棒で駒打ち、弦の振動が響板に十分伝わるように。
鍵盤を全て外して棚板、鍵盤筬の清掃。
キーピンも丁寧に1本ずつ拭き掃除、滑らかな弾き心地を作っていきます。
鍵盤の支点にあたるキーホール、内部に残った木屑をブラシで除去します。
鍵盤を再びもとにおさめていきます。
鍵盤左右の遊びをチェック、専用プライヤーで調整。
続いてハンマーと弦の合わせ、入荷時は間隔が乱れています。
走り、捻じれを修正しながら正しい位置にハンマーを調整していきます。
ハンマー調整後、再び鍵盤へ。バランスピン前後位置を細かく修正。
鍵盤後部のキャプスタン調整、アクションの重みが鍵盤に掛かるよう正しく調整。
白鍵均し調整、定規で凸凹を細かくチェック...
鍵盤下部のパンチングで高さを調整していきます。
あわせて白鍵の間隔も微調整。
続いて黒鍵の高さ調整、12.3mmに設定。
こちらもパンチング紙を抜き差しして微調整。
高さが綺麗に均された鍵盤、一枚板のよう。
キャプスタン前後左右、間隔、角度を再度微調整。
鍵盤深さを専用定規で測りながら10mmに調整。
トリル、連打性能に関わるハンマー接近調整。繊細なpppの表現を可能にします。
打弦後のハンマーストップ位置を正確に整えることで弾き心地がまとまります。
音を止めるダンパー動作、掛かりの微調整。
A=443Hzで調律を実施しました。
最後に整音、針刺し後に3弦合わせ。1弦ずつ弾いてハンマー先端との接点をチェック、3弦が同時に触れるよう微調整します。
そしてハンマーフェルトの毛羽立ちを綺麗に処理、音に艶と輪郭が宿りました✨
2日間にわたるプレップアップ作業がこうして完了!
作業を終えて元通りに外装を組み上げます。
今回担当した調律師本人に試奏をお願いしました。大型アップライトピアノならではの迫力のサウンド、1音1音艶やかに歌います🎶
調整が目的化して作業という行為に満足しないように、というのが店主の持論。料理人が味見をするのと同様、調律師も必ずユーザー目線で試し弾きして本当に気持ち良いと思えるか確かめるように徹底しています。その意識レベルの差が技術のセンスにも反映されます。
PETROFブラックにあわせたイタリア製ピアノベンチ。深く重厚な黒艶が美しい外装✨
PETROF P135K1 Black High Polish
Discacciati Piano Bench Mod.105
チェコのフラデツ・クラーロヴェー工場を出荷して3か月後にこうしてショールームでプレップ出来ることに感謝...。オーダー頂いたお客様の反応が楽しみです♪
コロナ禍や戦争の影響により1年、半年入荷待ちといった製品もある中で、チェコ共和国の名器ペトロフピアノは職人たちによって変わらず作られ続けています。興味ある方は是非ご相談ください😊
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