チェコ共和国から入荷したペトロフUP、
人気の装飾猫脚モデルのプレップ完了!
まずその仕上がりからご試聴下さい^^

ピアノプレップ店主が高校生の頃に
練習した曲、最初の触りだけですが
何とか指が記憶していました...大汗
艶っぽい音色、豊潤な響き、そして
軽快なタッチが伝われば幸いです!
 
入荷して直ぐプレップアップ(精密調整)に
取り掛かるのではなく、店内の温度湿度など
しばらく環境に馴染ませてから作業を開始、
安定した空調管理も専門店には大事です。
 
まずは曇っていたチューニングピンを
一本ずつクリーニングしていきます。
 
アクションを外して弦もクリーニング。
 
アクションに力を伝達するキャプスタンの
表面を磨いて円滑な弾き心地を作ります。
 
弦より柔らかい素材の真鍮棒で駒打ち、
密着させて振動が充分に伝わるように。
 
鍵盤をすべて取り外して棚板&鍵盤筬、
そして178本のキーピンをクリーニング。
 
フロントキーピンの角度を正しく調整。
 
鍵盤内部をブラッシング、黒いエプロンに
積もった木屑が分かりますでしょうか?
日本製も欧米製も工場から入荷した品は
調整以外にもこうした手間が必要です。
 
鍵盤とアクションを再び本体に収めてから
ハンマー走り、捻じれを修正、ご覧の通り
ハンマー先端と弦のポジションを正確に。
 
キャプスタンスクリューを工具で回して
上下を調整、正しい位置に設定します。
 
バランスキーピンの前後位置も揃えます。
 
こうして鍵盤の高さを定規でチェック...
チェコの職人が彫る装飾がお洒落♪
 
様々な厚さのパンチング紙で微調整。
 
白鍵のレベルに視線をあわせて点検、
一枚板のように綺麗に揃うまで調整...
 
黒鍵の高さは12.3mmで整えました。
 
あがき定規で鍵盤の深さをチェック、
パンチング紙で10mmに整えます。
 
鍵盤深さ調整を終え、バックチェックと
ブライドルワイヤーのポジション調整。
 
トリルや連打、微弱音の表現に関わる
「ハンマー接近」調整、0.5mm単位で。
 
ハンマーストップ位置、ダンパー動作を
チェックして「整調」作業が完了です。
 
続けてA=443Hzで「調律」を実施。
「音程の高さ」を整えるのが調律です。
 
最後に「音の粒」を揃える「整音」です。
硬い音を発するハンマーフェルトに針刺し、
弾力性を調整することで音質を整えます。
 
ハンマー先端が3弦と同時に接するよう
専用ファイラーで緻密に削って調整を...
コンサートピアノ同様の作業を施します。
 
このように入念にプレップアップを施した
ピアノ、また1台「楽器」が誕生しました♪
 
PETROF P118C1 Mahogany High Polish
Discacciati Piano Bench Mod.110
with Green velvet seat
チェコの特産ボヘミアン・ガーネットを
想わせる上品な赤褐色のマホガニー。
同木材の他メーカーの外装と比べても
落ち着いた装いで高級感が漂います。
 
その音色と響き、チェコの職人が造る
洗練された外装を一度ぜひご確認を♪
 
ご来訪を心よりお待ちしています^^
 

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