この一週間は小学生たちの『町探検』や
国際小学校でのメンテナンスなどなど...
色々ございましたが、ショールームには
ペトロフUPが新たに入荷しています!
今回はP125F1ウォルナット艶出モデルの
プレップアップの模様をレポート(^^)
まずはチューニングピン&ピアノ弦の
クリーニング、アクションを外します。
左がビフォー、右がアフター、
長い船旅で付着した汚れを綺麗に。
一弦ずつ「駒打ち」、余すところなく
弦の振動が駒に伝わるように。
鍵盤を外して棚板の清掃。
フロント&バランス、キーピン計176本を
磨いて円滑な弾き心地を作ります。
フロントキーピンの角度修正。
キーホールのブラッシング作業、
新品には木屑が混入しています。
フロントブッシングをプライヤーで調整、
適度な遊びを作っていきます。
鍵盤調整を済ませたらアクションに。
ネジを増し締めした後にハンマーの
調整、走りやねじれを修正します。
弦合わせ確認、ハンマー間隔が綺麗に。
バランスキーピンの前後を調整。
鍵盤の高さをパンチング紙で調整、
地道な作業を続けていたところ...
店の外でエジプト人ハーフの姉妹が
こちらをうかがっていたので店内に♪
ペトロフの音色に興奮して早速連弾、
子供の面倒見が良い今日この頃^^ゞ
聞けば妹ちゃんはこれが何と人生初
グランドピアノ体験だったとのこと、
ピアノプレップの面目躍如です(笑)
そんなこんなで鍵盤均しが完了、
すっかり日が暮れてしまいました。
黒鍵の高さも正確に均しています。
タッチにも影響するキャプスタンの
前後調整、定規を用いて正確に。
バックチェック、ブライドルワイヤーなど
その他アクション部品の位置を調整して
プレップアップ1日目はひとまず終了...
プレップアップ2日目、前日の作業を
点検後、鍵盤深さを10mmに調整...
微弱音の表現力、トリル、連打の
弾き易さに関わるハンマー接近、
低中高音を0.5mm単位で調整...
ハンマーストップも整えました!
ダンパー動作、掛かりをチェック、
整調作業がこれで完了しました。
続いて調律、新品のためA=443Hzと
標準よりやや高めに音程を設定。
そして整音作業、音質を聴き分けながら
必要最小限の針を入れてヴォイシング。
最後にハンマー先端が3弦と同時に
接するようにファイラーで微調整...
フェルトの毛羽立ちも処理します。
入荷時はボサボサだったハンマーも...
プレップアップ後は滑らかな形状に、
上質で艶っぽい音色に変わりました♪
こうして2日に及ぶプレップアップ完了!
丁寧に整備されたピアノは見た目にも
整然と美しい印象を受けるものです。
PETROF P125F1 Walnut High Polish
Discacciati Piano Bench Mod.105
タッチは滑らかかつ軽快に、朗らかな
歌心のある音色にプレップしました♪
ご家庭はもちろんサロン等の空間でも
活躍できる能力をもつチェコ製ピアノ、
ショールームでぜひご体感ください!
ペトロフピアノ専門店&輸入元
株式会社ピアノプレップ