PETROFフルコンサートGPとの出会い | ペトロフピアノ&チェコを愛する店主ブログ

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ペトロフピアノとチェコ共和国の魅力を発信する専門店ピアノプレップ店主のblog。
ピアノ、音楽、カフェ、雑貨、文化...。港区白金台から自由気ままに綴ります。


テーマ:
今回は日本国内でも希少なPETROF
フルコンサートGPのメンテナンス。
 
まさか店主が幼少期を過ごした地に
このような楽器が存在していたとは...
ペトロフ専門店として5周年を迎える
直前に何とも不思議な出会いです。
 
1980年のショパン・コンクール優勝者、
ダン・タイ・ソン氏が遊びに来られた際
その木質感に充ちた温もりのある音色を
非常に気に入られたそうです。
 
チェコ・プラハに留学されたオーナー様、
部屋のここかしこにチェコのグッズが...
音楽とチェコへの愛情が伝わります。
 
およそ40年前に製造されたモデル、
当時はベーゼンドルファーのように
低音域を拡張した設計、ご覧の通り
なんと鍵盤が92鍵までありました。
 
通常は88鍵、ピアニストに違和感を
あたえないよう普段は黒いカバーで
覆われています。
 
そんな歴史を感じる銘器も白鍵の
象牙が剥がれていたり...
 
高音域の弦も所々断線したとあって
しばらく使用していなかったとのこと。
 
さっそく弦を張り直して元通りに...。
 
ひとつずつ玉を作りヒッチピンにかけて
張弦する「総玉一本張り方式」を採用。
これは現行ペトロフP194Storm以上の
グランドピアノに受け継がれています。
 
剥がれた象牙鍵盤も無事に接着。
 
弦の錆&アグラフをクリーニング。
アクションはジャックとストロークを
ざっと調整、まだまだ作業の余地が
残されていますが今回はここまで。
 
下がっていた音程をA=438→442Hzまで
ピッチ上げ調律、精密調整を行う以前に
修理&調律がこの日の主作業でした。
 
曇っていたペダルも光沢を取り戻して...
 
拍子木など外装もクリーニング。
低音側エクステンド・キーを保護する
カバー裏面はこのような感じです。
 
ピアノ後部から撮影、奥行の長さを
感じさせるフルコンサートグランド。
 
お客様はスタインウェイB型と2台並べて
ご使用、しばらく手を入れていなかった
ペトロフピアノは眠りから覚めたように
凛とした音、深い響きが復活しました。
 
早速オーナー様にチェックのお願いを...
その模様を皆様にも少しだけご紹介。


ドヴォジャーク「わが母の教え賜いし歌」
 
本来は歌曲、先生ご自身のピアノ編曲で
想い入れのあるチェコの作品を試奏...
レトロな響きが空間を包んでいきます。
 
「購入当時の感動がまた蘇りました!」
と先生からは有難いご感想を頂戴。
 
次回は鍵盤&アクションの精密な調整を
予定、コンサートグランドとして相応しい
音質とタッチに徐々に整えてまいります。
 
PETROF Full Concert Grand Piano
製造番号から割り出すと、1979年頃に
製造されたペトロフコンサートグランド、
国営企業だった頃のピアノとなります。
 
PETROF」とアンダーバー入りのロゴ、
腕木の形状にも特徴があり、デザインに
中欧チェコならではのセンスが垣間見え。
 

ペトロフコンサートグランド同モデルを

奏でる青年クリスチャン・ツィメルマン。

 

事あるたび皆様にご案内している動画の

PETROFとまさか日本で出会えるとは...

ご依頼頂いた先生とのご縁に感謝です。

 

チェコを想わせる朴訥とした木の音色...

 

ピアノ製造がいつしか工業・商業化して

現代に失われつつある「土着」の薫り...

 

古き佳きチェコの銘器ペトロフの伝統を

日本の皆様にも応援して頂けましたら

正規輸入元として大変嬉しく思います。

 

 

こちらは弊社3周年記念のPV。

ピアニスト小田裕之氏のご協力のもと

一般ユーザー様宅にて録音しました。

先にご紹介したツィメルマンの演奏を

リメイクしたのでぜひお聴き比べを...。

 

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