ヨーロッパの楽器は入荷した後に
音とタッチを整える手間が大事...


数日かけてプレップアップ作業を
継続していたP131M1マホガニー
艶出モデルが仕上がりました。

 

ボヘミアンガーネットを想わせる

美しいマホガニー艶出塗装です。

 

まずはチューニングピンを綺麗に、

汚れ、べとつきを拭います。

 

ピンも弦もピカピカになりました。

 

続けてキーピンを磨いて弾き心地を

滑らかに、棚板も掃除します。

 

フロントキーピンの角度を微調整。

 

鍵盤の遊び、高さ、深さを調整します。

 

キャプスタンのカラ、前後、左右間隔を

調整、88鍵のタッチ感を整えます。

 

弦合わせを行ったハンマーに揃えて

アクション各パーツを正確に調整。

 

pppが奏で易いようにハンマー接近、

0.5mm単位で88鍵を微調整します。

 

ハンマーストップ調整、低音は15mm、

中音14mm、高音13mmで揃えます。

 

ダンパー調整を行った後、調律。

新品のためA=443Hzで実施しました。

 

音程を整えた後に「音質」を調整、

やや硬さが残るハンマーフェルトに

丹念に針刺し作業、88音の弾力と

質感を整えていきます。

 

最後に3弦合わせ、ハンマー先端と

3弦が同時に接するように微調整...。

 

こうしてプレップアップ作業が完了!

ハンマー、アクション、鍵盤の状態が

整うと見た目に一体感が生まれます。

 

均等にそろった鍵盤の高さ、心地よい

弾き心地はプレップアップ作業を経て

初めて体感できます。

 

PETROF P131M1 Mahogany High Polish

Discacciati Piano Bench Mod.105

 

ブリリアントな色彩感を楽しめる一台、

グランドピアノと遜色のない迫力ある

サウンドをお試しください♪