9月に入って久々にブログを更新^^
このところメンテナンスが続いていますが
ショールームでは空いた時間にコツコツと
ご注文品のペトロフUPをプレップアップ♪
チューニングピンを1本ずつ綺麗に掃除。
弦もクリーニング、美しい内装です♪
真鍮棒で駒打ち、弦と駒を密着させます。
鍵盤の力をアクションに伝達する部品
キャプスタンスクリューをピカピカに...
左が作業後、右が作業前です。
鍵盤をすべて外してキーピン×176本を
綺麗にクリーニング、棚板も掃除します。
鍵盤筬のネジを増し締めしていきます。
鍵盤を戻しながらホールをブラッシング、
中に残っている木屑を取り除きます。
鍵盤の遊びもひとつずつ入念に調整。
鍵盤とアクションを再び本体に収めた後
ハンマーと弦の合わせ作業に入ります。
正しいポジションで打弦するように調整、
ハンマーの角度、間隔も整然と。
いったんピッチA=443Hzで粗調律を実施、
この日の作業はここでひとまず終了...
料理ならば「下ごしらえ」といったところ。
日が替わって次の作業工程に移行、
バランスキーピンの前後を微調整。
鍵盤とアクションの間にロスがないよう
キャプスタンスクリュー上下調整。
毎度ながら鍵盤高さを精密に調整...。
黒鍵の高さも正確に整えました。
続いて鍵盤深さを10mmにセッティング。
黒鍵の深さは鍵盤奥を指で触れながら
チェック、同様にパンチング紙で調整。
作業中、威勢の良い掛け声とともに
ショールームの前を通過するお神輿、
白金台にもいよいよ秋の訪れが。
アクション各パーツの間隔、角度を調整。
ハンマー接近をひとつずつ調整。
ハンマーストップ調整を実施してから
「3弦合わせ」、弦とハンマーの接点を
確認しつつファイラーでハンマー先端を
調整&フェルトの毛羽立ちも抑えました。
硬い音質にはピッカーでハンマーに針を
入れて「整音」、弾力性を作ります。
針を入れた箇所を痕跡なく処理!
ダンパーの動作、掛かりをチェックして...
最後に調律を修正、半音階を弾きながら
ピアノの状態を反復チェックしていきます。
こうして数々の工程を経て、1台のピアノが
ようやく楽器に、プレップアップ完了です!
PETROF P118P1 Walnut High Polish
艶やかな音色とふくよかな響き、そして
滑らかな弾き心地に整えたペトロフUP。
あとはお嬢様のご試弾を待つのみ・・・
どうか気に入って頂けますように!