【New Arrival 🇨🇿🚢🇯🇵

お客様からのご要望で新たにペトロフUPが白金台ショールームに入荷。さて、P125F1に続いて本日ご紹介するピアノはこちら!

 

PETROF P118P1 Walnut High Polish

Discacciati Piano Bench Mod.105

 

image

ウォルナットは格調高く深いブラウン、クルミ科クルミ属の広葉樹。
イギリスで17世紀初頭から高級家具に広く通用していた木材です🌳

 
今回はプレップアップ後のテスト演奏から公開🎶

どこか人の温もりが感じられるのが古き佳き伝統を誇るペトロフピアノのサウンド、輸入後に手間と時間をかけて音を作り上げました。

 

工場出荷の段階では未だ製品であり、いわば「素材」。それを弾いて心地よく楽しめる「楽器」に仕上げるのがプレップアップ作業。

 

ごく一部の高級ピアノメーカー輸入元でのみ実施されている精密調整の模様を今回も一挙ご紹介していきます。

 

まずチューニングピン磨きから。調律工具を使用する箇所だけに技術者としていつも清潔に。ピアノ購入時には販売店の姿勢を判断できることから新品中古を問わずチェックポイントです。

 

アクションを外して弦も綺麗にクリーニング✨

 

アクションに力を伝達する鍵盤後部のキャプスタンスクリューも研磨。円滑な弾き心地を作ります。

 

こちらも弾き心地に関わるキーピン。一本ずつ地道に拭いて清掃します。

 

鍵盤下部にあるパンチング紙&クロスも規格を統一。納品した後に手入れするのが難しい工程をプレップアップで実施しています。

 

鍵盤上下の動きをガイドするフロントキーピンの角度を修正。

 

鍵盤内部に残った小さな木屑もブラシで掃除。

 

鍵盤、アクションを戻したらハンマーの調整です。正しい位置で打弦するようにひとつずつネジで調整。

 

のり紙を貼ってハンマーの進行方向を微調整。

 

ハンマーの角度、間隔もご覧の通り綺麗に整いました。

 

続いて鍵盤の調整へ、バランスキーピン前後位置を修正。

 

均し定規を用いて鍵盤の凹凸をチェック...

 

パンチング紙で鍵盤高さを精密に揃えていきます。「鍵盤均し」と呼ばれるこの工程はブランドに関係なく基本中の基本。

 

同様に黒鍵の高さも調整、12mmで一律に均しました。

 

鍵盤深さは10mm、専用定規とパンチング紙で一鍵ずつ調整します。

 

バックチェック、ブライドルワイヤーなどアクション各パーツを適切なポジションにセット。専用プライヤーで地道に調整していきます。

 

ハンマー接近調整。トリルや連打に関わる大事な工程、0.5mm単位でセットしていきます。

 

ハンマーストップ位置は弦から15mm。弾き心地に一体感が生まれます。

 

プレップアップ作業は一日にして成らず。残りの工程は翌日に持ち越し...

 

整調を点検後に調律、新品のためピッチはA=443Hz。

 

そして最後に整音作業。ヴォイシングと言われるように歌声のような音色に音質を揃えます。まさしく「画竜点睛」の眼を入れる工程。

硬過ぎるハンマーフェルトは針を入れて柔らかく、逆に柔らか過ぎるハンマーは固めて土台を作ります。

 

針の痕跡を目の細かい布ヤスリで処理。ハンマーフェルト表面を滑らかに仕上げると音に艶が宿ります。

 

三弦合わせ、ハンマー先端と各弦が同時に接するよう微調整。コンサートピアノで行われている作業工程をアップライトピアノでも実施。

 

ハンマーフェルトを綺麗に整形してヴォイシング完了!

 

最後に「拾い調律」、今までにご紹介した作業は一度実践したら良い訳ではなく、出荷前や納品後も継続的にチェックすべき工程。ピアノ調律師の仕事に終わりがない所以です。

 

プレップアップによって綺麗に整ったアクション&鍵盤。

「機能美」と「構造美」を備えているPETROFアップライト🎹

 

ヨーロッパの伝統的な音色、それを支える中欧チェコのクラフトマンシップ。PETROFコンパクトモデルは日本の住環境にも最適、メーカー推奨の専用イタリア製ピアノベンチとセットでご用意いたします。

 

かけがえのない「自分だけの楽器」をぜひご一緒に探しましょう♪

 

ペトロフピアノ専門店&輸入元

株式会社ピアノプレップ公式HP

納品事例はこちらから!

お客様のペトロフご紹介