こちらはフラデツ・クラーロヴェー工場で選定して空輸。昨春には駐日チェコ共和国大使館のコンサートに貸出、ピアニストのイヴォ・カハーネク氏やマルティン・クルチャル大使閣下にも見初められた思い入れのある一台です。
輸入後にプレップアップ(精密調整)したピアノも点検整備を重ねて出荷するのがピアノプレップの大きな特徴。
音楽家から高い評価を頂いている理由は一流ブランドのフルコンサートピアノと同等のチューンアップ。本社工場の製造過程で手が入りきらない箇所は専門店として手間と時間をかけて技術的に補完、音楽性をさらに高めています。
弦や響板をあらためてクリーニング✨
チューニングピンも綺麗に磨きます✨
鍵盤の高さをチェックしてチョークでメモを残します
アクション&鍵盤をピアノ本体から出します
白鍵表面をバフ掛けで綺麗に、触感も上質に✨
アクション&鍵盤を外して筬のネジ締め&清掃
キーピンも一本ずつ磨いて滑らかな弾き心地に
メモに基づいてパンチング紙で鍵盤高さを微調整
フロントキーピンの角度も修正、鍵盤との摩擦を最小限に
一鍵ずつプライヤーで遊び調整、すっきりとした弾き心地に
弾き心地の土台となる鍵盤調整を終えて次の工程に
アクション&鍵盤を搭載してピアノ本体へ
ベッディングスクリューで筬と棚板に浮きがないよう調整
ご覧の通り鍵盤の高さは美しく均されています
ハンマー弦合わせをひとつずつ再チェック
正しいポジションで打弦するように入念に調整します
ハンマー位置の次はサポート(レペティションレバー)調整
トリルや連打を司るレバーのポジションを正確にセット
小ジャックの位置も出来る限り理想的なポジションに
ローラースキンにテフロン処理、上質なタッチ感を作ります
ジャックの前後位置を調整、トリルや連打が入り易いように
ジャックがスムーズに動作するよう上下位置も微調整
ハンマー接近距離をLEDライトで照射しながら微調整
0.5mm単位で精密に、pppの発音に関わる大切な工程です
ハンマー接近の次はハンマードロップ調整を実施
鍵盤の深さは10mm、定規とパンチング紙で微調整
ハンマーストローク(打弦距離)をセクション毎に均します
白鍵のアフタータッチに揃えて黒鍵の深さも調整
ハンマーストップ位置を15mmでリセット、弾き心地が整います
アクション工程最後は連打性能に関わるスプリング調整
弦と駒が密着するように真鍮棒で「駒打ち」
A=442Hzで出荷調律を実施しました
整音作業(ヴォイシング)はシフトペダルの音質から調整
ハンマーフェルトの弾力性、そして各弦の音質を針で調整
最後に三弦合わせ、ハンマー先端と弦が同時に接するように
音&弾き心地が整ったアクション&鍵盤は見た目も美しいです
こうしてペトロフP194Storm最終点検が完了しました✔
店主自らユーザー&オーナー目線で品質を管理。厳しい基準を設けて一台一台を検品、良しと認められるピアノのみを出荷してきました。
精密に調整したアクション&鍵盤が狂わないように固定
ピアノ本体の蝶番ネジも一本ずつ増し締めします
ヨーロッパ製らしい重厚感のある黒艶外装をワックス掛け✨
カバーを一度外して真鍮製ペダルを磨きました✨
浜松の職人特製のペトロフGP用インシュレーター
サービスで裏面には傷防止でフェルトを貼りました
イタリアDiscacciati社製ピアノベンチMod.810を新たに開梱
レバーで高低を調整できる油圧式のコンサート用椅子です
PETROFメーカー保証書とプレップアップ完了報告書を作成
出荷時の数値を残すことで納品した後のメンテナンスに活用、専門店として先を見据えた技術サポートをお客様にお約束しています
こうしてチェコの名器がまた一台旅立ちのときを迎えます
東戸塚サーラマサカ、カノンハウス鎌倉、イデアレーブ池上などペトロフGP設置ホールで第一線のアーティスト達との仕事から得た経験と感性は唯一無二の財産。ユーザーにとって理想的なチェコ製ピアノをお届けすべく持てる技術を惜しみなく投入しています。
店主も納品作業に立ち会う予定、どうかレポートをお楽しみに!












































