お正月、家族が集まり

娘夫婦がジャズのセッションをしていました

予定外のものが

音楽になっていく世界…

 

その光景を見ながら

ふと、ある生徒さんのことを思い出していました

 

レッスンに来るなりピアノの前に座り

モゴモゴした曲を弾き出しました

 

黒鍵を多く使った無調音楽です

 

何を表現してるか

その曲に題名つけてみてー

 

と言うと

「会社に行きたくないサラリーマンのおっさん」

 

と言う答えでした😆

 

私は横で

「おっさん大丈夫?」

「今日は休もっか?」

「疲れてるのかな?」と言いながら

適当な音で返していきました

 

だんだん音がでっかくなり

うるさくなってきたので

 

「そんなに元気なら会社に行ってこーい!」

と言ってグリッサンドして終わりました

 

大笑いしながら

二人でハイタッチ

 

弾いている間の男の子の目は

「今、面白いことが起きている」

と言う目でした

 

そして

いろいろあって

学校に行くのが嫌になっていた時期だったことも

レッスンの会話で知っていましたので

 

上達だけを取り上げたレッスンではなく

お子さんの心の成長をサポートできる教師でありたいと

思わせてくれた出来事でもありました

 

 

私は長く

クラッシック音楽の世界で学んできました

そこでは

・譜面を正確に読むこと

・再現すること

・間違えないこと

がとても大切にされます

 

けれど同時に

 

学びが再現だけになると

音楽も、人も、息苦しくなる

と言うこと

 

即興の世界には

「まだわからない」

「どうなるかわからない」

と言う状態が、前提としてあります

 

だからこそ

人は耳を澄まし

相手を感じ

自分の内側の反応に気づく

 

これは音楽だけの話ではなく

学ぶという行為そのもの

だと感じています

 

教える立場に立つと

いつの間にか

「わかっている側」でいようとしてしまいます

 

私は学び続ける教師でいたい

 

感じ、考え、揺らぐ力

わからない場所に立つ

答えを持たない時間を生きる

 

その感覚を

自分の身体と心で思い出していたいと思いつつ

 

今年は

即興を学んでみようと

思うようになりました

 

即興は

失敗を許し

違和感を歓迎し

予定外を面白がる世界

 

それは

子どもたちが本来持っている学びの姿であり

そして

大人がもう一度取り戻したい学びの世界だと思っています