● 楽譜から作曲者のメッセージを読み取っていますか？
藤沢市にある、藤沢ピアノ音楽教室です。
毎日のピアノ練習に欠かせない【楽譜】
音楽家にとって、楽譜は命と言われるほど、楽譜はとても大切なものです。
それ故に、「どこの出版社から出されている本なのか」という事にはこだわりたい、と思っています。
もうずいぶんと前ですが、ショパン国際コンクールが開催されていた時、あまりにも「エキエル版」という言葉を耳にしたので、私もエキエル版を購入して、その中身を考察したことがあります。
ショパンの楽譜って、実に沢山の出版社から出されているのですよね。
ウィーン国立音大の教授でさえ、「こんな版があるのか～」と、驚いていたほど。
そして、その肝心な中身も、実に沢山の記譜の種類があるのです。
スラ―って、みなさんがピアノを弾く時、意識して見ているでしょうか？？
強弱記号はどの版でもさほど変わりはないのですが、スラーは出版社によってかなり違う時があります。
ショパンのパデレフスキー版とエキエル版なんて、「なぜスラーがここで切れているの❓❣」という箇所がとても多くて・・・
正直、どちらの版を信じていいのか非常に戸惑う事があります。
そのほんの一例を、下記の動画でお話をしています。
エキエル版が販売されたのは、10年位前だったと記憶していますが、それ以前はパデレフスキー版という本が主流でした。
なので、おそらくパデレフスキー版で勉強した方の方が、まだまだ世の中には多いと思うのですが、、
そうすると、エキエル版には慣れていないので、正直「え？」と驚く記譜が沢山あるのですよね。
私もいつも、エキエル版を見るたびに非常に混乱します(笑)
でも、ここで大切なことは「どちらの版が良いのか」という論評ではなく、
👆その記譜から、作曲者のメッセージをどう解釈するか
ここにあると、感じています。
文章で書くと、とってもわかりやすいのですが…↑
「句読点をどこに置くのか」
たったこれだけで、意味がガラリと変わりますよね？
「歯医者」なのか「医者」なのか。
句読点の場所だけで、伝えたいメッセージが全く異なってしまいますね。
これと全く同じことが、実は楽譜上でも起こっているのです。
「どこでフレーズを切るのか、どこで句読点を感じるのか」
たったこれだけ、と思われるかもしれませんが、伝えたいメッセージが変わってしまっては一大事ですよね？？
ショパンも、もしかしたらお空の上で「こんな事、言っていないのに～」と嘆いているかもしれません(笑)
しっかりと作曲家の伝えたいメッセージを解読するためにも、【どんな楽譜を使うのか】ということは大変重要です。
中々Youtubeに解説動画を上げられないのですが、楽譜からあれこれと考察できると、ピアノの練習が何倍も楽しくなります❣
是非、みなさんも使用する楽譜を吟味してみて下さいね。
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