ランチタイム演奏のソロ曲…。

あまり時間がないのにまだ悩んでいます汗

(当日の状況により、今回のソロは未定ではありますが)


そんな中、大人の生徒さんが練習されていた

リチャード・クレイダーマン作曲の

渚のアデリーヌをふと思い出しまして

2週間前から練習に取り入れてみました。


甘く美しいメロディーですよね❤︎

でも私自身はこの曲を過去に弾いた事は

一度もないのです。

こういう名曲はレッスンしてもらえず、、、

という環境でしたのでねガックリ


そういうのもあり、私はレッスンでは基本

教本がある程度のレベルまで達したら

その後は弾きたい曲でOKとしています。

だいたいそれが中学生になる頃を目安としています。


音楽は強制でさせていくものではないし

趣味で習うなら尚更、長い人生の中で

永遠に追い求める方が楽しいと思うからです。


そして音楽は人の心を動かす力があり

奇跡を起こすものだと信じています。


これは昨年亡くなった義母が入院中の話で

まさに奇跡のような出来事だったのですが、

義母の意識がなくなって会話ができなくなり、

主治医の先生に許可を得て、私が弾いた

ピアノを病室で流した事がありました。


すると、意識が朦朧としていた義母の目が

その瞬間だけ、パチリと大きくあいて

「裕ちゃんが弾いとるの?コンサート?」

と、か細く弱い声でしたが、喋ったのです。


そして自力で動けない身体になっていたのに

最後の気力を振り絞るかのように体勢を変え、

布団の中から利き手を差し出してきて

「ありがとう」と何度も何度も言われ、

その数日後に義母は亡くなりました。


最後に握ったその手はとてもあたたかく

私も夫も本当にこれには驚きました。


元々,ピアノが好きだった義母でしたが

過去に私のピアノを聴いてポロポロと

涙を流してくれた1人でもあったのです。


自分自身の過去の辛い経験はもちろん、

そういう思い出も色々と詰まっているから

今の私にとって音楽は特別な存在になり、

競い合いの音楽に関わりたくない気持ちが強く

純粋な心で向き合いたいのかもしれません。