
その日は朝7時に家を出て、せんがわ劇場へ...



(サンデーマティネコンサート)
9:00 楽屋入り
9:30 ゲネプロ
11:00 開演
12:00 終演
(声楽発表会)
13:00 リハーサル開始
16:00 開演
19:00 終演
というハードスケジュールだったので、とにかく集中力が切れないように、疲れないように...ということを一つの課題として、一日を過ごしました

コンサートの前に、共演する経験豊富そうなソプラノさん(桐朋の研究生)に
「コンサートと試験では、心持ちが違う?変えてる?」
と質問したら、コンサートでは(趣旨によって)焦点を「自分」ではなく「お客様」の方へ向けます、という素敵なアドバイスをもらい、随分と緊張が和らぎました



本番は一番無心に、純粋に音を楽しんで弾けた気がします



お客様から本当に温かい拍手と「感動した」というお声を多数頂き、ひとまず一安心...
思いがけずFBを見てくれたサークル時代の友達や、桐朋の音楽仲間が聴きに来てくれてとても嬉しかったです

そして軽く昼食をとった後、続いては発表会の伴奏。
今回は6名、合計13曲の伴奏をさせて頂きました。
最近ソロの本番前は、緊張からか、非常に疲れた状態で本番に臨んでしまう事が多いので、今回は「空き時間に楽屋で寝る」という荒技を取り入れてみました
笑

そして脳の栄養補給のためにマカダミアナッツチョコレートをパクパク...
舞台裏では、肩甲骨、股関節を中心にストレッチと深呼吸...
(あまり人様に見せられる格好ではありません
)

この結果、とても良い状態で舞台に上がれて、最後まで大きなミスなくお役目を果たす事が出来ました



昼寝とチョコとストレッチ、これからのルーティンにしようかな...

これだけの人数の本番を、一度に弾かせて頂くのは初めてだったので、未知の領域で「ボロボロに崩れたらどうしよう...」という不安がありましたが、無事に終えられた事で一つの自信になりました

コンサートから発表会まで、比較的冷静にホールの響き、歌とのバランスを聴きながら音を楽しめたのも大収穫でした



ただ先生からご講評を頂き、今後の課題も明らかに..



歌の人に合わせるだけではダメ、
という頭では分かっている事が、実践できてないケースがあり...
どんな歌い手さんが相手でも、歌いやすいようにこちらが音楽を作っていく、という意識が必要だと再認識しました。
歌は特性上それがやりにくく、ピアノでやる必要があると。
先生は「たくさん経験を積む中で...」と仰っていましたが、その一つ一つの経験の取り組み方次第で、結果は雲泥の差になるな、と感じました。
何も考えずに取り組めば一生得られないものがある、少し考えを改めよう...と。
その上で、経験でしか補えないもの、というのがあるんだと思います。
今後は「合わせ」から曲を作るのではなく、「合わせ」の時には歌い手さんにこう歌ってもらう、という自分なりの音楽をもって臨むようにしよう。
あとはなんとなく感じた事ですが、伴奏を弾く時は、100%感情移入してはダメで、俯瞰したところで、歌とピアノとを50:50で冷静に聴く感覚がいるのかも...と。
ピアノを弾く自分と歌を聴く自分、という構図ではなく、自分のピアノも客観的に歌と同じ割合で聴けたら、よりバランスのとれた良い伴奏になるのかな...と。
これから試してみようと思います



以上、ますます音楽に、伴奏に夢中になった本番でした


