先週は、最近サボりがちだったblogを久しぶりに投稿したのですが、よく見たら1ヶ月半もの長い期間が空いていました。

あまりご無沙汰すると、そのうち忘れられてしまう訳で、また以前は休みの日など、のんびりと本を読むのが好きだったのですが、最近はそういった習慣も無くなって、ネットで動画ばかり観ています。

近頃どうも頭の回転が鈍い感じがするのは、物を読んだり書いたりしていないせいかも?と思い、早速近所の書店に行って来ました。


引っ越したばかりで初めて行く本屋さんですが、小説コーナーがとっても小さい💦

やはり最近は、こういったものもネットで買うのだろうか?

個人的には、あの空間はとても好きなのですが…。




ピアノ製作が珍しい職種となってしまった現在は、必要なパーツを入手するのもなかなか困難である事は、今までの投稿でも度々取り上げて来ました。


先月は久し振りに、鍵盤蓋に埋め込む真鍮製のエンブレムを作りましたが、実際の製作してくれる業者さんが見つからず、連日に渡って日本中の業者さんへ問い合わせをして、その間ほとんどの仕事が出来ませんでした。


一般的なピアノのエンブレムは、厚さが0.5mm程度の真鍮文字を貼り付けて、そのまま塗装し、研磨して研ぎ出します。

塗膜と文字をまとめて研磨する事で、あのような鏡面になる訳です。


話を戻しますが、真鍮マークの製作は、業界の問屋さんが取り継いでくれていたので、この件で困るような事態は、全く想定していませんでした。

業者さんから、この手の面倒な案件を拒否されているのが理由なのですが、「ああ、またか😑」と言った感じです。

安すぎるから拒否されるのでは?と言いたいが、通じないのはわかっているので、いうだけ無駄だと思ってます。


過去に何度か、修理のためにヨーロッパメーカーのエンブレムを取り寄せましたが、台紙から剥がして、そのまま貼り付けられる、とても作業性の良いものばかりでした。中国のメーカーも同様のタイプでした。

どこのメーカーでも同じタイプなので、割とすぐに業者さんが見つかりそうなのですが、簡単ではないらしく、実際前回作ったものはバラバラで、小さな文字を一つ一つ、今もネチネチと貼り付けています。


↓   ↓ コレをチマチマと貼り付けます ↓   ↓



今回も何十社と問い合わせましたが、その対応は様々でした。

検討した上で、断りの連絡をしてくれるのは普通の事ですが、折り返し連絡すると言いながらそのまま放置、再度の問い合わせも無視、と言ったところもありました。仕事にならないと決まれば、断りの連絡をするのも無駄な時間と捉えているのだろうか?

一方で、自社で作れなければ、関連先や同業他社まで問い合わせて、なんとかしようと努力してくれる、なんとも有難く、親切な業者さんもありました。

しかし驚いたのは、他社で断られたと聞いた時点で、出来ません、データを見るまでも無い、と言われた事。

理由は、加工機械のレベルはどこも一緒なので、それは誰がやっても出来ないもの。更には、加工できない物をデザインした、デザイナーの資質にまでケチをつけられました。


加工機械のことはわかりませんが、ヨーロッパや中国で、普通に出回っているものが日本では絶対に出来ない!と言い切ってしまった訳で、こちらは構わないが、同業他社に対してあまりにも失礼なのでは?と感じました。



まあこんな具合ですので、もう途中からは、文字がバラバラでも作ってくれさえすれば御の字😫といった心境でした。


最後は、オーダー製作で真鍮製の表札や切り文字を手掛けている、30歳を過ぎたばかりの若い作家さんと話しをしたのですが、「普通に作れるレベルなので、幾つかのキーワードを入れて検索すれば、おそらく辿り着けます」と言われ、早速実行したところ最初の電話で「はいはい、大丈夫ですよ」とのお返事をいただけました。しかもデザイン通りの文字配置で、透明なシートに貼りついた状態での納品になるとの事で、思いがけず、ほとんど理想通りの製品を作ってもらえました。


時間は掛かりましたが、終わってみればほぼ満額回答!といった感じで、これから先良いお付き合いができそうです😃😃


↓文字の太さを変えた、4種類のサンプルが届きました↓


  ↓   ↓   実際に塗装をした試作  ↓   ↓