技術力の向上について、最近ある女性医師が、アップデートという単語を使っているのを聞いて、コレは良い😃❣️と感じました。

日本語にすると、おそらく“更新” が適当かと思いますが、若い人にはアップデートの方が、スムーズに入ってくるのではないでしょうか。

 

仕事のクオリティの向上には、ただひたすらに突き詰めるだけではなく、日頃の意識や価値観の更新も、大切だと思います。

先週目にした新聞に、国会の議事録などをペーパーレス化する検討会で、タブレットの持ち込みについては認められず持ち越しになった、という記事がありました。

理由は「品位を欠く」だそうです。(ヤバいだろ😳)

 

馴染みのない光景というものは、最初は抵抗があって不思議ではありません。僕自身10年以上前に、仕事相手の香港人がずっとスマホを操作している事に、少なからず不快に思った事を覚えています。そして今では、そのように感じた自分を恥じています。

どれほど強い思いを持って、古い時代を愛でていても、周りはどんどん進化していきます。個人の趣味であれば、それらに抗うのも良いと思いますが、仕事である以上、そんなものはお客さんにとって、ただの迷惑でしかありません。

 

 

30年以上前から目に疾患があり、以来多くの眼科に通い、たくさんの先生方の診察を受けて来ました。そして今現在は、初めて女性の先生の診察を受けています。

30年余りも通院していて、一度も女性医師に当たらなかったのも、考えてみれば不思議ですが、それが眼科医の男女比にあるのか、ただの偶然なのか、僕にははわかりません。ただ、とても信頼のおける方であるという事は、間違いありません。

 

その理由が何なのか?と考えると、まずはわかりやすい説明能力にあると思います。常に新しい医療技術や治療法を学ぶ事は、現役の医師なら当たり前の事だと思いますが、それらを如何に、患者にわかりやすく解説できるのかは重要な事で、結果としてたくさんの患者が付いて、安定した収入にも繋がり、それがさらに、安定した医療提供に繋がるのではないかと思います。

そして、個人的に最も大きな理由は、その患者にとって最良の治療法を考えた上で、自分が最適ではないと思えば、それをはっきりと言える事だと思います。

 

同じ事は、ピアノ業界にも言えると思います。

 

最近、まだお会いした事がない女性調律師から、結構大掛かりな修理を請け負う事になりました。

必要な修理であるのは間違いないのですが、国産のピアノで、これほどの高額修理を請け負うには、かなりの技術力と知識、そして説明能力がなければできない事です。

このような仕事を請け負う場合、ウチの仕事は限られた部分になる事が殆どですが、「私は何もできないので、全部お願いします」との事。

謙遜なのか、本当にできないのか?

不思議に思いながらも見積もりを出したところ、そのままの条件でお客様の了承を得ましたと!

正直、ビックリしました。一体この人は何者なのだろう?

繰り返しになりますが、この手の商談は、その場しのぎの暗記の知識ではできない事です。

 

 

ピアノ工場をやっていて、とても残念なのは、できる確信もない修理を「面白そうだからやってみたけど、おかしな事になっちゃったから、後はよろしく!(テヘッ😝)」みたいな事を、平気で言ってくる調律師がいる事です。

日本は、人命に関わらない仕事には、色々やらかしても罰則が無い場合が多いです。想像力がない輩がこういう業界に来ると、自分のやっている事の重大さを理解せず、手錠をかけられる心配がないのを良い事に、やりたい放題という訳です。

 

去年、それに近いと思える職場に、疑問を感じたという方から連絡があり、当時の沼津の工場で、研修会を何度も行いました。

諸事情により、今は研修をお断りしていますが、本人はとても能力が高く、僕自身かなり熱心に取り組んでいました。

で、以前Instagramで発見した、とても良い仕事をする調律師がいるのですが、いつも投稿を楽しみにしていた事もあって、その研修生に、この調律師を尋ねてみては?、と提案しました。

同じ女性同士、僕では分からない事も、色々学べるのではないかと思ったのですが、

本人があまり乗り気ではなかったようなので、その後は残念ながら、話題になりませんでした。

調律師の仕事のほか、修理の投稿もあり、自宅の庭と思われる場所での塗装や、グラインダーを改良しての鍵盤磨きなど、僕自身が独立した頃と同じような事をやっていたり、限られた条件での工夫がとても面白く、楽しく拝見していました。

 

そして今朝、大変驚いた事がありました。

その投稿者が、今回の修理の依頼人だった😳😳という事です!

 

それくらい気づけよ!

と言われそうですが、全然気づかなかった😅

スミマセン…