千早茜
①「透明な夜」の「香り」なのか
②「透明な」「夜の香り」なのか
そういう点に拘わってしまうのは
職業病なのか、そもそもの性分なのか
もはや判別はできない。
読点を施すことではっきりさせることはできそうだが、
筆者がしてない以上、手出しはできない。
香り自体「透明」であるのに
あえて「透明な」をつけた訳があるはずだ。
そう考えたら正解は①か。
「夜の香り」は透明なんだから②のように
「透明」をつける必要はない。
個人の感想です、大目に見てください。
Top Note
Floral Note
序章、第一章のタイトル。
第八章 Last Note まで。
また引っかかってしまった。
NoteってNotebookのノートだよね。
辞書のいちばん最初は「メモ」とか「覚書」
楽譜のことも指す。
香りについても「Note」って言うんだね。
そしてTop Noteの最初の一文、
「花の色がつよい。」
物語に入るまでにまたひっかかた。
今度は 色がつよい。ですか。
濃い、ではなく、ひらがなで「つよい」。
なかなか物語にたどり着けない。
自分自身の性分のせいだから、しゃーない。
花は真っ赤な大輪の蔓薔薇。主人公 若宮一香の住居である
アパートの庭に大家が植えている。
作品のタイトルが「香り」で 主人公が「一香」なの?
また進めない。
一香は書店に勤めていたが退職。
ある日突然 仕事に行けなくなった。理由はわからない。
しばらく引きこもっていたが、バイト募集の張り紙を発見、応募する。
それが「香り」に関する仕事だった。
面接に出向く時、大家が蔓薔薇を切って一香に持たせる。
カバンの中に入れっぱなしの薔薇の匂いを嗅ぎ取って
品種まで言い当てる一香の雇い主 小川 朔。
特殊能力だよね、一度感じた匂いは決して忘れない。
再現することも可能。
一香の表現するところ「紺色の声」の持ち主。
「透明な香り」「花の色がつよい」「紺色の声」
こういう表現の仕方だなー、ワタシのココロを掴むのは。
この二人を含め登場する人物は何某か重いものを抱えている。
香りが「重いもの」の負担を軽くしたり、犯罪に走らせたり、
物語はそれらの根本的な解決に至らない。
でも「前向き」な展開であった。
顔色の悪かった一香は健康を取り戻した。
隠蔽したかった過去の記憶と
朔が調合した香りをきっかけに向き合い、
自責の念を乗り越えた。
それを機に職を辞すが、続きが期待できる筋書きだわ。
さて 我が家にも蔓薔薇があった。「アンジェラ」という品種。
丈夫なバラで、二階の窓まで伸びちゃったこともあった。
風の強い日は娘の部屋の窓を叩いたらしい。
深夜 窓を叩く者がいる。
ロマンチックな状況だけど、部屋の住人(娘)は迷惑そうだった。
でもまあ 試合やら練習やらで自室にいることも方が少なかったから
大きな問題ナシ。
昨年 夏の あまりの暑さで枯れた。
ちょっと残念。今はトゲトゲの枯れ枝だけが蔓延っている。
栄枯盛衰。綺麗に片付けるのも暖かくなってからね。