ピアノと本と時々やま

ピアノと本と時々やま

ピアノが大好き。弾けるようになったのは大人になってから。読書も大好き。ちょっと読まない時期もあったけど。スポーツはきらい。でも山登りは楽しい。それらに関連した思いを記しておきたい。本に関してはあらすじを記載することもあります。ネタバレご容赦ください。

森沢明夫

何冊か読んでいるので

キンドルのおすすめに従った。

主人公 佐倉すみれ アラサー。仕事と恋の物語。だった。

当方全くご縁がないシチュエーション。

だって読んでみなくちゃわかんないじゃん、どんなハナシか。

 

結果、娘と同じ世代の恋話だったけど

楽しめた。単発ドラマにしてもいいんじゃない?

主人公が生き生きしてる。

独立し、会社を立ち上げ、バンドを世に送り出すべく奔走。

仕事にも恋にも全力投球。

 

まずのっけからやられた。

多忙のあまり銀座で倒れる主人公。

「最初は、冷たい、と感じた。」

物語の冒頭である。

なぜこの一文にやられたか というと

ほぼ同じ体験をしたからだ。

 

なんでほっぺたが冷たいんだろー?

げっアスファルトじゃん。

ワタシの場合、多忙で倒れたのではなく、

酔っ払ってだ。一緒に飲んでた友人たちの姿はない。

路上に放置された。全く冷たい友人たちだ。

クルマに轢かれなくてよかったー。

 

森沢明夫、見てたのか?

と思ってしまった。

それとも割と良くあることなのか?

 

脇役たちも魅力的。

すみれの父哲治(てつはる)

時々 意味不明のポエムをメールしてくる。

しかしそれが主人公へのサジェッションだったりする。

当人はそれに気づいてない点がいい。

父親ってのはそういうポジションなのかもしれない。

 

友人の凛子

少女漫画家だが、副業で「占い」をしている。

この「占い」もまた物語で重要な役を果たしている。

よく当るのだ。恐ろしいくらい。

当然筆者がそうなるように書いているんだけどね。

外れたように思わせといて 実は 当たってたじゃん!

みたいな仕掛けが所々に効いてくる。

 

凛子の姿勢もいい。

友人すみれの恋を占う場面で五百円徴収する。

プロは無料で仕事をしない。と断言。

恋人とはうまくいく

と占った直後 すみれは別れを示唆するメールを受け取る。

同席していた別の友人美咲もそのメールを読み

「フラれた」と思う。

で、凛子、さっき受け取った五百円を返金。

この場面 好きだなー。

フラれたすみれは気の毒だけど。

 

さて占い。

信じる、とか信じないとかじゃなく、しない。

第三者にワタシの未来を語らせない。

語らせてなるものか!

自分の未来は自分で切り開く。

 

でもTVの占いコーナーは見る。

今はまってるのはめざましテレビの

ちいかわ占い。

本日一番運勢の悪い人に運気を回復する

ラッキーメニューをお知らせ。それを予想する。

そこで出てくる献立は結構細かい。

「お麩の味噌汁」とか。

味噌汁の具材まで指定されてんのか?

ピタリ当てる確率は相当低い。

最近では「カニたま」と予想したら

「ニラたま」だった!超ニアピン!

おそらくTV局が想定していない方向で

ひとり盛り上がっている。

過去に一度当てたことがある。二度目はまだこない。

 

主人公 佐倉すみれ

「さくら」と「すみれ」

花の名が重なっている命名。

主人公名付けのエピソードも素敵だった。

 

そして育てていたバンドに

半ば裏切られるような形で去られ、逆境にあるすみれを

救うのは命名にも関係していた笑顔。

 

ストーリー展開はありきたりっちゃーありきたり。

だけど笑顔になれる物語だった。

 

んー、だけど どこが「東京タワー」だったんだろう?

最初の方に「東京タワー」出てきたけど、「消えるまで」がわからないままだった。

きっとハナシの展開が気になって読み飛ばしちゃってるんだろーなー。

 

いろんな伏線を張ってあって、それも気になるから

もう一回読んでみようかな、そこまで長くなかったし。