本日はＵ君のピアノレッスンでした。
昨日デパートの地下でお母さんとばったり出会い
Ｕ君の自宅練習の様子を伺いました。
新しく習い始めた教本、すでにつまずき
壁で悩んでると聞きました。
練習しているのに
うまくできないという話でした。
励まして下さいとお話してお別れしました。
翌日、Ｕ君はやってきて、あまり練習できなくて・・・・
うまくできない、壁だといいました。
私は真実ではないですよね、といいました。
前日お母さんから聞いていたのです。
毎日かなりがんばっていたこと。
うまくできないため、
練習してないといい、
見捨てられないことを願って」いたのでしょう。
まだ、最初の１番の曲が
そうそうできるはずがないことを説明しました。
気が楽になり、その曲は合格。
壁ではなく、ハードルだと説明しました。
もう１曲は、コンクール曲。
長く取り組んでいた曲。
なぜかよくならない、まちがいがでる、とお母さんがため息を
つきました。
１１月はじめにはある程度
仕上がらないといけないのに、との
おはなしでした。
Ｕ君に言い渡しました。
全部目を閉じて弾いてくださいと。
びっくりしていた様子でしたが弾いてくれました。
上手にまちがいなく弾ききれいな音色でした。
本人も驚き目の見えないピアニストのようだと
お母さんとともに喜んでいました。
ピアノは弾くということに気をとらわれやすいのです。
目を閉じて耳をすまして弾くならば、
素敵な音が生まれるのです。
又、音色は個人で違います。
心がきれいで美しくあれば音色もそのとおり。
こころ豊かであることが大切です。
人生経験が豊かであれば豊な音、そのことを
スタンウェイが表現してくれます。
このピアノとむきあうとき、あなたのこころが見えてきます。
がんばってほしいですね。