- 私のことはほっといてください (PHP文芸文庫)/PHP研究所
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人妻界の秘密を知っておののき、
河童とのひと夏の感動的な出会いと別れ、
フェイスブックに
「なりすましアカウントの削除」を申し立て、
深夜に父の部屋から漏れ出る
テレビの大音量と格闘する日々…。
ビールを飲みながら妄想を膨らませる
キミコの日記風爆笑&脱力エッセイ。
あえて「見ない」という稀勢の里への応援、
納豆パックに見る人類が進化を諦めた理由など、
今回も笑いが止まらない!
何気に久しぶりの北大路公子さんです。
今回も面白かった。
もうこれは、エッセイではなく、
幻想小説、ですね・・・。
今回一番面白かったのは、
稀勢の里の応援のところですかね。
褒めて伸ばす応援の、言葉がツボ。
「いい感じだねー。まわしが似合ってるねー。
まずは中日まで勝ちっぱなしでいってみようかー」
「いけるよー。強いよー。
みんな番付、君より下だよー」
「立合い、がーっといって、
そのまま左四つに組んじゃおー」
「毎度毎度律儀に変化食らうねー、
その素直さで頑張ってみよー」
「投げられて倒れる姿も切なくていいよー」
先日の、稀勢の里の歴史的連敗を
北大路さんはどう見たのか。
ツイッター で調べてみたところ、
少しだけ書いてありましたが、
それ以上に、お父様が亡くなられたようで、
そちらに衝撃を受けました。
エッセイでもたびたびたびたび登場していたお父さん。
残念です。。
どの部分を読んでも絶対に面白いという安心感。
それは何者にも代えがたいものです。
次のエッセイも楽しみに読みたいと思います!