- 吉祥寺の朝日奈くん (祥伝社文庫)/祥伝社
- ¥669
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彼女の名前は、上から読んでも下から読んでも、
山田真野。
吉祥寺の喫茶店に勤める
細身で美人の彼女に会いたくて、
僕はその店に通い詰めていた。
とあるきっかけで仲良くなることに成功したものの、
彼女には何か背景がありそうだ…。
愛の永続性を祈る心情の瑞々しさが胸を打つ表題作など、
せつない五つの恋愛模様を収録。
「百瀬、こっちを向いて。」 に続き、
中田永一さん2冊目です!
も~~~やっぱりきゅんきゅん!
そして笑い的にも面白い!最高でした。
今作も短編集なので1つ1つ感想いきます。
交換日記はじめました!
少しだけミステリーです。
続きはどうなるのかなと
どきどきしながら読みました。
遥と有紀の姉妹が個人的にお気に入りです。
有紀の、遥へのディスりっぷりがひどいですが笑、
何やかやいい姉妹だなぁ~と。
ラクガキをめぐる冒険
遠山君とくっつくための物語かと思いきや、
そっちかぁー!となりました。
それにしても森君、今も昔もかなりしたたか。笑
三角形はこわさないでおく
私はこれが1番好きですかね。題名も秀逸。
もうきゅんきゅんです。
ツトムではなく廉太郎を好きになる小山内さん、ナイス。
男二人の関係性も素敵だし、心地よいお話でした。
うるさいおなか
これはシュールに面白かったです。
それにしてもこの主人公は
かなり美少女なんですかね?
性格はすごく控えめなのでギャップです。
かなり笑えるお話でしたが、その中でも特に
私が気にいった一文をご紹介。
「一瞬、確認できた先輩の表情は、
茂みにかくれている猛獣の息づかいを聞いた
旅人のそれであった。」
吉祥寺の朝日奈くん
これは完全にミステリーです。
いきなりネタバレを書きますと、
哲雄先輩、くそやな!!!
いや~色々とだまされました。
朝日奈くんと山田さんの気持ちの熱量を
完全に勘違いして読んでましたね。
やっぱ、俳優って怖いわ。
本当に、この方の文体は面白いです。素敵です。
やっぱり好き!と再確認できました。
そして、きゅん要素もすごい。
ブクログのどなたかの感想で、
「有川浩が激甘なら、中田永一は微糖。」
と書かれていましたが、まさにそんな感じ。
そしてこの控えめなきゅんが私はつぼです。♡
次は何を読もうかなあ~~。
乙一さんのほうも読まなくちゃ♪