前回、魔法の鍵について書きました。

 

この「動きを観察する」スキルは、アレクサンダー・テクニークで学んだことの一つです。

 

私はピアニストなので、さまざまなパッセージをどうやったら弾けるのか常に考えていますし、これまで私が弾いたり教えたりしたものはほぼ全て、どうすれば弾けるのかを見つけてきました。

 

なので、レッスンでうまく弾けないところをどうやっているかを見せていただくと、観察のスキルが身についてきたので、こうやったら弾けるのに、こんな動きをしているから弾けないんだなとすぐにわかるのです。

 

もちろん手、指や腕などの長さ、太さ、開き具合、指先のしっとり具合(笑)など皆さん違いますので、その方の手や体にあった動きに微調整する必要があるのですが。。。

 

 

そして大切なことは

「アプローチの仕方」です。

 

 

すぐにできるようになってもらうために、生徒さんが受け取りやすい方法で伝える必要があるのです。

 

やり方を言葉で伝えるだけでなく、弾いたところを見せる、音で聴かせる、タッチの感じを生徒の手の上で再現する、生徒の手を取って動きを教える

 

また、骨格模型を使って教えることもあります。

 

反応を見ながら、有効な手段を探りつつ伝えます。

 

 

必要なことがテクニックではなく音楽的なことなら、バランスボールを使ったり、指揮をしたり、歌ったりなど・・・このあたりは、ピアノの先生はみなさんやっていらっしゃることだと思います。

 

 

これらを踏まえてレッスンすると、その場ですぐに弾ける!という魔法のようなことが起こるんですねキラキラ

 

 

先日、レッスンに来られた小6のお嬢さんとお母様からこんなメールをいただきました。

 

「先生のレッスン、楽しかったです!

力を抜くってこういうことなんだと、びっくりしました!

自分の出す音がみるみる変わって、とても嬉しかったです。

本当にあっという間の時間だったけれど、すごく勉強になりました。

ありがとうございました♪

ということです。  

今日、またアラベスクを弾いてみました。  

そしていま練習中の同じくドビュッシーの月の光を弾いてみました。(今、彼女はドビュッシーにハマっています!)

今までと全然違う!と本人が驚いていて、とても嬉しい!と言って楽しそうでした。

どちらの曲も以前よりも柔らかい音で、優しい響きになりました。

なによりも本人が喜んでいたので、私もうれしくなりました。」

 

 

脱力を中心にレッスンして、ドビュッシーでは音色を変えるテクニックもちょこっとお伝えしました。

 

1レッスンでしっかりと学んでいただけて、他の曲にも応用できて、私も嬉しいです♪

まだ身体も頭も固まっていないと、脱力もすぐに習得できますね。

 

アントン・ルビンシュタインも前傾姿勢だったんだね!

 

 

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