神奈川県鎌倉市。横浜市に隣接するJR大船駅からすぐそばにある湘南のピアノ百貨(大船店)。ショールームにはヤマハやカワイをはじめ、新品、中古ピアノを常時20台以上が展示されています。
6月に入りアジサイの季節を迎えました。ここ鎌倉では「あじさい寺」として有名な明月院や長谷寺をはじめ、名所めぐりで連日賑わっています。
一条恵観山荘(鎌倉)にて
さて、今回は新しくショールームに仲間入りした中古ピアノ。根強いに人気のオーソドックスな黒いピアノの紹介を。
YAMAHA U10A
間口151:奥行61:高さ121(cm)
このヤマハピアノが製造されたのは1990年。ちょうど昭和から平成に元号が変わった翌年。
ちなみにエレピアン、クラビノーバ、ローランドといった電子ピアノの知名度が急激にアップしてきたのもこのころでした。
アップライトの内部チェックは重要です
これらをアコースティックピアノの種類のひとつと勘違いしているピアノ教室の先生もいて、ちょっと笑えない、でも懐かしい時代でした。
なぜこんな話をするかというと、アコースティックの「ピアノ」、それとも「電子ピアノ」どちらを買ったらいいのか。この頃からピアノ教室に通う子をもつ家庭ではそんな悩みが拡がってきた時代でした。
弦やチューニングピンのサビも除去
いま現在、すでに電子ピアノを持っていて、いよいよピアノを用意しなきゃと必要に迫られてご来店されるお客さま、とても多いです。
そうそう中古ピアノの紹介でした。
適切な整音作業でバランスよい音に
中古ピアノはその整備内容で楽器としてのピアノの良し悪しが決まってきます。ぜひ中を見せてもらって確認しましょう。
丁寧な錆取りと潤滑処理で弾きやすく
弦や鍵盤を支えるキーピンなど錆びた金属や真鍮がきれいに磨き上げられているか。写真にあるように(赤・緑色のクッション)パンチングに虫害や摩耗はないか。
一般の方が鍵盤を外したりはできません。ピアノ百貨の場合、ショールームで気軽にお声をかけてもらえれば、スタッフ全員がピアノ分解の訓練を受けています。
熟練のピアノ調律師が念入りに調整しています
横から鍵盤を見て、ガタツキがないかを目で確認するのも意外と大切です。「ならし」と呼ばれる鍵盤の高さと深さが調整(整調といいます)されているかの重要ポイントです。
ピアノの見た目も大切な音も輝いています
鍵盤の働き(弾きやすさ)を調整する「整調」、バランスの良い音に仕上げる「整音」、そして念入りな「調律」をしていよいよお披露目。末永く使ってもらえることを願ってピアノたちは待っています。