藤田真央さんのラフマニノフ3番♪ | piano*演奏会*庭の花

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私の好きなこと。思ったこと。

ヨーロッパでのコンサートが続いている藤田真央さん。
久しぶりに日本に帰ってきてくれました音譜

ロッテルダムフィル、ラハフ・シャニさんの指揮で弾くラフマニノフ3番のコンチェルト。
6月末に3回ある公演は関東のみ。

これを逃すと真央さんのラフマニノフ3番を聴ける機会は当分ないかも?
と思い、思い切って遠征することにしました。

日帰りで行けそうなのは昼公演の所沢ミューズ…

7年前にユンディを追っかけて行った

(ブログを書くきっかけになったコンサートで…懐かしい〜!)

一度行ったことがあるという安心感もあり、昨日、遠征行ってきました!!






席もユンディのときとほとんど同じ。
ピアノの響きがとてもよく聴こえる…というのを7年前に経験しているので迷わずにここを取りました。

開演前。
真央さんにまた会える…
それだけでドキドキ。

ヨーロッパツアーから一時的に日本に帰国され、久しぶりに見た真央さんは…
お顔もお姿もスッキリして見えました。
一段と大人になられた真央さん…
どんな演奏をしてくれるのか本当に楽しみ。



プログラム
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番
ブラームス 交響曲第1番


もう、真央さん、本当に素晴らしいびっくりマーク

ヨーロッパツアーでも何度も演奏されてきたラフマニノフ3番。
真央さんすでに円熟?というほどの演奏でした!

冒頭の旋律は少しゆっくりめ。
しかし徐々に徐々に…少しずつ煽るようにテンポを速める…
オケとも息はピッタリ。

この3番は2番以上にロマン的で激情的、膨大な音数のラフマニノフの最高傑作です。
この壮大な音楽を、真央さんはすっぽりと自分の手に収めてしまったようです!

いくつも重なる多声部の、どの旋律にも歌があり音色を変え、ピアノだけでいろんな楽器が奏でるオーケストラのよう。
そのどの旋律もが自然に流れ、テンポの揺らし方、音色の変え方もまったく自然で嫌味がない。
それでいて、繰り返し出てくるメロディを少しずつ声色を変えるところが飽きさせない。

そして、溢れる感情表現。
真央さん、上を向いて音楽を歌うんですよね。

私の座った席はステージを見下ろすと正面にピアノがあって、上を向く真央さんと時々目が合うような気がしてしょうがなかったですドキドキ
(気のせいゲラゲラ)

ピアノの音はオーケストラに埋もれず浮き立って聴こえ、豊かにこちらに鳴り響いてきます。
美しいソロ部分も、オーケストラとのアンサンブルも。

若く情熱的なラハフ・シャニさんの指揮ともベストマッチです。
そんな二人の熱演にロッテルダムフィルのオケメンバーたちは充分応えて、素晴らしい演奏。

3楽章。
叙情と激情が目まぐるしく展開し、畳みかけるように一気に昇り詰めるクライマックス、そしてフィナーレ!

BRAVO〜〜びっくりマーク

ラハフ・シャニさんと抱きあってお互いを称えあい、仲良く手をつないでお辞儀。


そして、アンコールは…
ピアノの譜面台が上げられ椅子がもう一つ。
連弾?
ステージ袖の奥で、真央さんが次はこれ!と楽譜をポンと叩いているのが見えました。
シャニさんと真央さんが登場されてお二人の連弾ラブラブ

弾きはじめる直前、客席から携帯電話の着信音が鳴り携帯、その音程を(シャニさん?真央さんかな?)ピアノで鳴らすというハプニングも(笑)!

すぐに音は止まり…
ドヴォルザークのスラブ舞曲。

これがまた素晴らしかった音譜
シャニさんはピアニストでもあります。
世界最高峰のお二人の連弾を聴けるとは思いませんでした!

そして、最後に真央さんがおひとりで出てきて、プロコフィエフの10の小品から前奏曲。
最近よく演奏されているアンコール曲。

素晴らしい真央さんの演奏に、観客の止まない拍手拍手拍手拍手

もっと弾いてほしかったけど…
日本の誇れるピアニスト藤田真央。
また聴ける機会はあるでしょう。
日本人でホントに良かったと思うラブ


なんだか本当に真央さん、一段とピアニストとして大きくなられたような…
見た感じは少し痩せられたかも?と思うくらいでしたが、なんというか以前とオーラが違います。

オーケストラの方とのコミュニケーションやステージマナーが堂に入ってきて貫禄が出てきたというか…
ここ数年、世界の有数コンサートホールを渡り歩いてきたことで自信に満ち溢れているような…
一流のオーラが出てきましたね。

ピアニストとして世界の超一流になりつつあるんじゃないですか?

真央さんのピアノの音色は本当に他の方では聴けない特別な何かがあります。
唯一無二…って、このことですね。

いつどこへでも聴きに行きたいと思わせる特別なものがあります。


そして、後半。
ブラームス交響曲第1番も良かった〜びっくりマーク
堂々とした低音の響きや美しく情感豊かな歌。
ブラームスやっぱりいいなあ爆笑

シャニさんの指揮はエネルギッシュで情熱的。
弱音からフォルテへ、楽器から楽器への受け渡しに大きな振幅があって、音楽的な深みが感じられます。
ロッテルダムフィルのオケメンバーからの絶大なる信頼感も感じられました。


所沢まではかなり遠く、帰りも電車の乗り換えに時間がかかり、とっても疲れましたが…

真央さんとロッテルダムフィルの素晴らしい演奏が聴けて、遠征して本当に良かったです音譜


東京、川崎と公演は続き、またヨーロッパに戻られる藤田真央さん。
くれぐれもお体にはお気をつけて〜バイバイ