ジャン・チャクムル君の浜松国際ピアノコンクールのCDを聴いていて、バルトークの『戸外にて』に結構はまってます
チャクムル君のコンクールでの録音のCDと、優勝記念に今年1月に録音されたCDと両方持っているのですが、やっぱりコンクールの時の録音の方が緊張感があっていいです。
浜松国際ピアノコンクール第2次予選。
バルトーク『戸外にて』
『戸外にて』はピアノソナタだそうですけど、5曲からなる組曲になっています。
第1曲は打楽器だなーと思って聴いていたら曲名も''With Drums and Pipes''というそうです。
この最初の部分「ッダッダッダッダッダダダダー」ってところが、すごくはまりました(笑)
最初聴いたとき、なんだこれは…と思ったけど、クセになって何度も聴きたくなる。
これって思いきりが良くなくちゃ弾けないですよね~
古典やロマン派ばかりを習っていると、フレーズの最後をダダダダダーって強調して弾けないような気がする。
第4曲''The Night Music''なんて、夜の情景が目に浮かび肌に冷たい空気感まで感じる。
優勝記念CDのほうには解説があって、バルトーク自身が、「この曲は『夜の音楽』ではなく、夜という音楽なんだ」と述べているそう。
夜の森の情景。リンリン鳴くこおろぎ、フクロウ、カエル、そして羊飼いの横笛。
自然そのものを音にしていて、あたかも自分がそこに入り込んだかのように感じる。
終曲の''The Chase 狩''も、凄い疾走感。
獲物とそれを追う狩猟犬でしょうか。
映像が目の前に浮かびます。
かなり難曲だと思うけれど、これを弾き切った時のチャクムル君の放心した表情がまたいいです。
こういう曲って、ホント「思いきり」が必要だなーと思う。
私には絶対無理で、普通に古典やバロックを弾くときも思いきりが必要なのに、いつも遠慮がちになってしまうのでダメなんですよね~
自分を捨てる思いきりの良さがほしいな~といつも思うのです。
まったく話は変わりますが、ドラマ「きのう何食べた?」にもはまってます。
テレビは娘がめぼしいものを録画してくれるので、その中からいいと思うものだけを観ます。
今期のドラマでは「きのう何食べた?」が気に入ってます
よしながふみさんの漫画のドラマ化です。
漫画は読んだことがないけれど、ずいぶん昔にやってたよしながふみさん原作ドラマ「アンティーク」も名作ですよね。
「アンティーク」は家族中で好きで、うちにはDVDが全巻揃ってます。
「きのう何食べた?」は何といっても、ゲイ役の西島秀俊さんと内野聖陽さんの演技がいい!
とくに、内野聖陽さん演じるケンジが可愛い
しぐさなども可愛いんだけど、目の演技がいいな~と思います。
西島秀俊さん演じるシロさんのことが大好きで、ケンジの恋する乙女な気持ちにグッとくるんですよね~
時々観ながらフレディもこんなだったのかな~と思ったり
内野さんの演技にはなぜか泣き笑いしてしまいます。
小日向さん役の山本耕史さんの演技もすごく良いし、あのジルベールも出てきます
シロさんの作るお料理も凄く美味しそうなんですよね~
観ていない方にはこちら→今からでも間に合う「きのう何食べた?」
昨日の第4話はGYAOでも観れるようです。
同性愛って特別なのかというとそうじゃなくて、普通に男女の愛と同じなんだろうなーと思うようになりました。
ゲイの方が普通の女性よりもずっと女子力高かったり…
人間として素敵だなぁと自然に思える。
人間だけでなく他の動物にも同性愛はあるそうで、古代からあって本能的、先天的なものだそうです。
普通と違うのではなくその人の個性と考えるべきなのかな、と思います。
フレディもマイノリティで悩んだ時期はあるんでしょうけれど、身近な人からも愛され、世界中の人に愛される、本当に優しくて素敵な人でした。
作曲家にも音楽家にも同性愛の方はいますね。
チャイコフスキーとかレナード・バーンスタインとか…
彼らの内面の苦悩や葛藤は、素晴らしい芸術となって昇華されたのだなぁと思います。