久元祐子ピアノリサイタル(ピアノクリニックヨコヤマ創業35周年記念イベント)のご報告
10月21日、ピアノクリニックヨコヤマ創業35周年記念イベントとして、
世界的ピアニスト 久元祐子さんのピアノリサイタルを開催しました。
横山ペテロが長年夢にみていた久元祐子さんに、ついにお店で演奏して頂けるということで
リハーサル前日と本番前日の横山はアドレナリン大放出!!
御年〇〇歳にして、徹夜で調律・調整に励んでおりました。
コンサート2日前には店内のグランドピアノ7台とアップライトピアノを5台ほど店から追い出して、
塩田、大森、横山の3人で力を合わせて残りのピアノを必死で移動して💦会場を作りました。
代表 横山ペテロからのご挨拶の中で、ピアノが5台並んでいる理由が明かされました。
前日のリハーサルで、1895年製のエラール(並行弦)、ブリュートナー1905年製ジュビリー、
ブリュートナーフルコンサートグランド(新品)を3台並べて
「お好きなピアノを選んでください」と申し上げたところ、
ひととおり弾き比べをされて「どれも素敵で選べません。全部弾かせていただきます」
ということで、、、ついでに加わった タローネ、ブリュートナーモデル11(新品)とあわせて
予定外の”5台のピアノを使ったコンサート”が実現したのです。
横山にとっても、徹夜の調整が報われて余りある天にも昇るご褒美です!
盛大な拍手の中、登場された久元祐子さん。
「様々な場所で弾いてきましたが、これほどお客様と近い距離で弾くのはおそらく初めてです」
このひとことに、至近距離で緊張していたお客様たちも思わず吹き出し、
いっきに場が和んだところで、演奏の始まりです。
こちらが当日のプログラムです。
どの曲をどのピアノで弾かれるかというのも、久元祐子さんがお決めになりました。
久元祐子さんは、いつも所作の美しさや気品にうっとりしてしまうのですが、
音楽にも一貫して気品が溢れていらっしゃいます。
19世紀のピアノサロン並みの近さで聴く、この贅沢。
1曲終えるごとに、作曲家や曲のことについてユーモア溢れる解説をしてくださいました。
私を含め、会場の全員がチャーミングな久元祐子さんの虜になりました。
また、代表の横山ペテロにとって最大のご褒美ともいえるひとことも頂きました。
「ペテロさんの調律は「語る調律」ともいえる、不思議な魅力があります。
ピアノが存在感を持って語りだすようで、「弾く」というよりピアノと会話しているような感覚になります」
感無量の横山。
久元祐子さんの演奏は感情によるものではなく、作曲家の意図が直接伝わってくる演奏で、
じわっと深い感動があとからこみ上げてきます。
先人たちに影響を受けたものだけではない、ベートーヴェン独自の音楽があったのだと、
久元祐子さんの演奏を聴きながら感じました。
ベートーヴェンの音楽を順を追って聴いていくと、
彼の人生そのものが見えてくる気がします。
久元祐子さんのベートーヴェンチクルスが始まったことにワクワクが止まりません。
久元祐子さんの音楽を通して、ベートーヴェンの人生を追体験していけるのがとても楽しみです!
スタッフと、当日静かに聴いてくれたリシュモア音楽院の生徒も一緒に記念撮影
久元祐子先生の公式ブログにもコンサートのこと、そして横山ペテロの調律についても
話題にあげて頂いて大変光栄です!⇒3台のピアノでベートーヴェン | 久元 祐子 のブログ
最高の35周年記念、本当に素晴らしいひとときをありがとうございました。
今後も当店でベートーヴェンチクルスや公開レッスンなどもしてくださるとのことで
これからますます楽しみです。