秋のグループレッスン(リシュモアレッスン)のご報告♪
毎年様々な講師をお招きして、他の楽器とのアンサンブルなどをメインに
行っております、秋の特別リシュモアレッスン(グループレッスン)のご報告です♪
今回の特別講師は、オーボエ奏者 堀口憲一先生!
ハンブルク音楽演劇大学を審査員満場一致の一等賞で卒業された後、
ハンブルクフィルハーモニー管弦楽団との共演や、サイトウキネンフェスティバル出演他、
本当に様々な舞台で大活躍中の演奏家です。
2012年6月に帰国されたばかりで、このたびのリシュモアレッスンにお越しくださいました♪
最初に先生から、「オーボエ」という楽器についての説明です。
削る前のリードを見せてくださいました!フランス産の“葦(アシ)”だそうです。
これをご自身で削って、リードを作るそうです。
時間をかけて作っても、いい音が出るリードは何十本に1本だそう・・・
オーボエ奏者は、演奏している時以外は職人さんですね!!
まずは、堀口憲一先生(オーボエ)、丹沢広樹先生(ヴァイオリン)、
渡辺敏生先生(ピアノ)の3人でトリオ演奏です。
オーボエというのは、こんなに美しい音色の楽器なのです!!(音をお届けできないのが残念です!)
そして、いよいよ生徒さんたちの演習です。
今日のために約1ヶ月半前から練習してきた楽譜を、
オーボエに合わせて演奏します。
個々の生徒さんの進度に合わせた曲を準備してもらいました。
リシュモアレッスン(グループレッスン)が初めての生徒さんにとっては、
他の楽器と合わせて演奏するのはもちろん初めてです!
3歳ぐらいのお子様から中学生ぐらいまでの生徒さんが、
順番に、みんなの前で演奏します。
保護者の方もたくさん見にこられているので、発表会さながらの緊張感!
聴いている生徒さんも、真剣そのもの!!
実はこれも、リシュモアレッスン(グループレッスン)の醍醐味なのです。
“自分以外の生徒さんの演奏を聴く”事で、非常に良い刺激を受け、
イマジネーションが広がります。演奏も見違えるように変わっていきます。
そつなく演奏できる生徒さんでも、まず戸惑ったのは、息継ぎ。
オーボエは、フレーズの切れ目で息を吸わなければ演奏できない楽器なので、
それをわきまえて演奏しないと、自分だけが(ピアノorヴァイオリンだけが)先へ先へと
進んでしまい、オーボエがついていけません。
“オーボエが息を吸う瞬間、ピアノもヴァイオリンも、
一緒に息を吸わなければならない”
この事を、ただ頭で理解するのではなく、
実際の演奏体験によって学ぶことができました。
また、例えば1オクターブ上がるところで、、
ピアノの場合は瞬時に1オクターブ上を弾くことができますが、
オーボエはそうはいかず、なだらかな曲線を描きながら1オクターブまで上がります。
“1オクターブ上がる時には、次第に移りゆく音の変化を意識して、
オーボエに合わせなければならない”
という事も、学びました。
他の楽器を知ることで、自分の楽器(ピアノ、ヴァイオリン)の
演奏の仕方を変える
このような学びは、通常の個人レッスンではもちろん、
日本ではなかなか体験できません!
今回、非常に感銘を受けたのは、堀口先生のご指導!
堀口憲一先生は、調の意味だとか、カデンツだとか、音楽的な理屈の説明は
一切されませんでした。
ただ、シンプルな言葉で伝えてくださいました。
「調が変わった時に、調の変わり方を感じて、意識して演奏してください」
具体的に「こう弾いて」と指導されることなく、
子供たちに気付かせ、感じさせてくださったのです。
音楽の流れをちゃんと感じることができれば、
生徒さんの演奏はここまで変わるのか・・・と、本当に驚かされました。
今回のリシュモアレッスンは、生徒さんをはじめ、保護者様や
講師陣からの反響も大きく、大好評だったので、
次回もまた堀口先生をお招きする予定です♪
見学を希望される方も大歓迎です♪
お気軽にお問い合わせください。 リシュモア音楽教室