ウクライナ戦争終了の可能性について、ロシア政治経ジャーナルの記事をご紹介します。

(以下引用)

ウクライナ戦争は、いつ終わるのでしょうか?

これを知る人は、世界に一人もいません。
当事者であるプーチンもゼレンスキーもわかりません。

ですが、予測があたることで知られている、元モスクワ国際関係大学教授のソロヴェイさんは、「今年秋に」といっています。

なぜ?

▼セルビアの裏切り

ソロヴェイ教授は、親ロシア諸国がプーチンを見捨てた事実を挙げています。

プーチンを裏切った国は、親ロシアのセルビア。
セルビアは、ロシアと同じ「東方正教会」の信者が多い国。

そして、セルビアは、ロシアに恩があります。

セルビアから08年に独立宣言したのが、コソボです。
現状、国連加盟国のうち、85か国はコソボの独立を認めていません。

そして、「コソボの独立を認めない運動」を主導しているのがロシアなのです。

そんなセルビアのヴチッチ大統領は、ブルームバーグのインタビューで、

「クリミアは、ウクライナ領だ」

「ドンバス(ルガンスク、ドネツク)もウクライナ領だ」

と断言しました。

参照↓
https://www.kommersant.ru/doc/5774166?ysclid=ld9htc33yp956407716

▼イランの裏切り

ウクライナは、トルコの無人機「バイラクタル」を使い、キーウに迫る戦車部隊を破壊しまくっていました。

トルコの独裁者エルドアンは、プーチンと仲良し。
それでも、トルコはロシアに無人機を売っていません。

困ったロシアにドローンを提供しているのが、イランです。

そんなイランですが、セルビアと同じ立場です。

ホセイン・アミール・アブドラヒアン外相は、クリミアとロシアが併合した4州(ルガンスク、ドネツク、ザポリージャ、ヘルソン)について、
「ロシア領と認めない」と断言しています。

参照↓
https://bit.ly/3D7Lqje

▼キッシンジャー、「ウクライナはNATOに入るべき」

ソロヴェイ教授は、さらに、キッシンジャーが態度を変えたことにも言及しています。
どういうことでしょうか?

キッシンジャーは2022年5月、
「停戦するために、ウクライナは、クリミアをロシア領と認めろ」
と提言していました。

しかし、今は、「ウクライナはNATOに入るべきだ」と主張しています。

日経新聞1月18日。

<キッシンジャー元米国務長官は17日、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)にオンラインで登壇し、ロシアの侵攻を受けるウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟について「適切な結果になるだろう」と理解を示した。

同氏はロシアの強い反発に配慮してウクライナの加盟に反対だったが、「(侵攻された状況下で)中立のウクライナという考えは意味がない」と立場を変えたことを明かした。

キッシンジャー氏は2022年5月、14年にロシアが一方的に併合したクリミア半島を、停戦のために事実上ロシア領として認める提言をして、ウクライナ側が強く反発した経緯がある。>

ちなみに、キッシンジャーは親中であると同時に、親プーチンとしても知られています。

親ロシアのセルビアやイランが、クリミアやルガンスク、ドネツク、ヘルソン、ザポリージャをロシア領と認めないこと。

キッシンジャーが、「ウクライナはNATOに入るべき」と主張しはじめこと。

ソロヴェイ教授は、これらの事実について、
セルビア、イランのトップやキッシンジャーが、本当の戦局を理解しているからだとしています。

つまり、彼らは、「ロシアが負けることがわかっているので、ロシアに味方しない」と。

そして、ソロヴェイ教授は、戦争は今年の秋までに終わるだろうとしています。(教授も、信用できる情報筋からの情報としていますが。)

ソロヴェイ教授は、去年の段階で、戦争がはじまること、ロシアが苦戦すること、動員が行われることなどを予測していました。

それで、RPE読者の皆さんにも紹介させていただきました。

私も、はやく戦争が終わることを願っています。

今日の出所はこちら。

https://www.youtube.com/watch?v=M3_TlNBTH3U