明けましておめでとうございます。
マイペースでぼちぼちの更新ですが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

ドイツでも年の変わり目や、何かの節目にベートーヴェンの交響曲第9番、または4楽章の「歓喜の歌」が演奏されます。

キールでは従来、1月1日に演奏されていたのですが、コロナの影響などで、ここのところ上演がありませんでした。昨年はアンケートをとり、ポピュラーな曲目の中から票数の多い曲を組み合わせたニューイヤーコンサートでした。

お客さんにアンケートをとったところ、ベートーヴェンの第九復活を願う声が多く、2023年は4年ぶりに1月1日に第九が上演されました。知人にも、昨年は第九を聴くためにわざわざハンブルクに行ったけど、今年はキールで聴けてとても嬉しい、という人もありました。

キールでクラシック・コンサートに使われるホールは、大々的な改築工事のため、2020年秋より一時閉鎖されています。現在は(昔は北ドイツで一番大きかった)アリーナで、音響を調整してコンサートが開かれています。

この日は、客席が満席になりました。指揮はキール劇場音楽総監督のベンヤミン・ライナース、独唱は劇場でソロ歌手として活躍している歌手の方たち。集中力の高い、とても良い演奏でした。歌手の方達も、それぞれが聴いているだけで幸せになってしまう素晴らしい歌唱力の方々。

私はフィルハーモニー合唱団メンバーとして参加させていただきましたが、たまたま席がバリトン独唱サミュエル・チャンさんの近くで、素晴らしい声を堪能させていただきました。

各楽章の終わりで拍手が入り(気持ちはわかるよ)、それでも集中力が途切れることはありませんでした。演奏終了後はブラボーや口笛が飛び、お客さんの嬉しさが伝わってきました。

地元で、こんな素晴らしいコンサートに参加できて、ありがたく幸せです。ニコニコ

https://www.kn-online.de/kultur/regional/beethovens-neunte-mit-schillers-ode-an-die-freude-in-der-wunderino-arena-kiel-KBPNVEG5D3Q42N2QAVWLQD4RR4.html