たぶん7年前、安売りスーパーALDIで買った、ミラベルの苗木。
どんどん大きくなって、美しい樹に育ちました。
ただ、樹としては美しいけど花も実もあまりつけませんでした。

昨年、白い花がたくさん咲き、そらまめのような実も数個つけていました。
熟した実は紫色だったので、「ん? もしかしたらプラムかも」と思っていました。

今年はびっしりと花が咲き、少し離れた通りを散歩する人たちが見とれるくらい、ご自慢の樹に育ちました。

西洋スモモの花

それが秋が近づいて、今年は実をたくさんつけました。
「ミラベル」として売っていたのに、つけた実は西洋スモモ(Zwetschge)でした!

西洋スモモの実

ある日のキッチン。りんごは庭の落ちりんご。

西洋スモモの実

これ、夫が一度6びんのジャムを作ってくれ、ホールケーキを一つ焼いた後です。

この後も、風が吹く度にボウルいっぱいのスモモが落ちました。全部で何キロなのか、まったく見当がつきません。
梅の酸っぱさと、桃の傷つきやすさを両方兼ね備えています! 実際、塩漬けにして梅干しがわりにしているレシピも見かけました。

処理に追われてあまりレシピを研究する余裕もありませんでした。傷ついていない、実のしっかりしたものは半分に割り、種を取り出してなるべく冷凍しました。そうすれば、後でケーキに使えるはず。

ジャムもなかなか美味しいです。しかし、ジャムはすでに70びんくらいできてるから、もう要らないし(我が家は二人暮らし)。ガーン

手持ちのオーストリア料理の本で、簡単にできるコンポートを見つけたので、柔らかくなってきたものはコンポートにしました。

今日は、そのコンポートのレシピをご紹介します。

Zwetschkenroester(西洋スモモのスペルがドイツと違うのね)

1. 西洋スモモを洗って水気をとり、半分に切って種を除きます。
桃のようにうっすらと線がついてへこんでいるので、そこにナイフの刃を当て、スモモを回転させると、ちょうど種の脇に切り目が入ります。アボガドのように、両方を手で持ち逆回転にひねり、種がついている半分は手かナイフで種を取り出します。

2. 1.を鍋に入れ、西洋スモモの重量にたいして25%くらいの重量の砂糖を入れます。混ぜるとすぐに水分が出てきます。

3. 保存するガラス容器を熱湯で消毒します。

4. 2.を火にかけ、沸騰したら5分くらい煮ます。あまり長く煮ると、果実の形がなくなってジャムになってしまいます。

5. ガラス容器に注いで保存します。

甘味も酸味も強いので、ヨーグルトに混ぜて食べるとちょうど良さそう。

皮は固めで酸味があるので、皮を除けば口当たりはもっと良くなります。

我が家では、朝食に冷凍パンをオーブンで焼きます。
その後に洗った西洋スモモを入れておくと、余熱でさっと煮た感じになり、皮が破れ実がはがれやすくなっています。コンポートを煮る時間も少し短縮できます。