NPO起立性調節障害ピアネットAlice
日中はまだ暑いですが
朝晩は少しずつ涼しくなってきました
神戸市青少年会館も秋の雰囲気に…
秋は過ごしやすい季節ですが
台風の時期でもあり
季節の変わり目でもあり
ODの子どもたちにとっては
天候が身体に大きく影響する
厄介な時期でもあります。
凪の日もあれば大荒れの日もありますが
自分の身体との付き合い方を知ることで
子ども達一人ひとりが
自分なりの航路を進めるといいなと思います
ODの子どもと接していると
不安な気持ちが募ります
処方された薬や水を飲まないことに
モヤモヤしたり…
自分のしたいことはするのに
学校には行こうとしない姿に
勝手だなと感じたり…
進路のことをちゃんと考えているんだろうかと
不安になったり…
『動きたいのに動けない』
『やりたいことがあるのに起きられない』
そんな子どもを見ているのが辛かったり…
我が子のODを経験した先輩ママより
薬や水を飲むことは
効果が実感できないと続けにくいもの。
だからといって子どもは
このままでいい(治らなくてもいい)
と思っているわけではなく
子ども自身が誰よりも
「治りたい」と思っている
『人にやらされること
(強いられて仕方なくとる行動)』と
『自分からやること』は全然違う。
ストレスは自律神経に影響を及ぼし
ODを悪化させる。
強いられることはストレスになるので
子ども自身が自発的な気持ちで動き出すまで
家族は待っていてほしい
学校には行けなくても(簡単なお手伝いなど)
家の中でもできることはある。
『自分にもできることがある』
『誰かの役に立つことができる』
という気持ちは自信に繋がる
ODは『できる(動ける)時』と
『できない(動けない)時』の
体調に差がある病気なので
できる時は頑張って
できない時は休めばいい。
周りと比べずに自分の身体と対話をしながら
身体の使い方を掴んでほしい。
思い通りに動けない時は
悔しかったり腹が立ったりもするけれど
「今はできない(動けない)時なんだ」と
できない(動けない)自分を認めることも大切
中学生の時は体調が最も悪く
周りの理解もなかなか得られずに
とても辛かった。
1時間でも登校しようと必死に頑張って
学校に行ったけれど
自分にとっては必死の1時間が
周りからすればたったの1時間…
「早く帰れていいな」
そんな声も聞こえてきて
とても辛かった
進路を決めるときに
自分でもどうしたらいいだろうと
進路を決められないのに
「進路どうするの?」と
親に聞かれるのはストレスだった。
ギリギリまで決められず悩んだが
ODになった経験を活かしたいと考えて
進路を決めることができた
今回のカフェには
ODの子どもを見守るお母さんを心配した
ご家族の参加もありました
インターネットやSNSなどで
ODの情報を知ることはできるけれど
実際に(体験からの)話を聴くのは全然違って
いろんなことを知ることができました。
否定されず受け入れてもらえて
安心しました。
ODの子どもは辛い状況から這い上がるから
強い子になると信じます。
など、最後に感想をいただきました
10月の「カフェAliceの会」は
7日(土) オンラインにて
15日(日) 神戸市青少年会館にて
開催の予定です
詳細、お申し込みは
しばらくお待ちください。
文責 山口