ずいぶん前に使っていた教本。
「新しいソヴィエト教育システム
ピアノ演奏基礎教本」
私がこの本を買ったのが、1992年くらいなのですが、その時の値段が3000円と書いてあるので…
わっ
Amazonでは3倍の値段がついています…
まだまだ、必死で教えていた頃で、こういう教本を使い教えていた生徒さんもいました
自分が引いてた線の箇所を読み直すと、
【幼い音楽家は、質の高い音楽のみにかかわるべきである ~略~
ひいてはその子供の「音楽性」を形成するのです】
すごく高いところを目指していたような…
その頃に習いに来てくれてた生徒さんは大変だったかも…と、ふと思いました
「何よりも先に歌うこと」
この部分は常に(自分が弾く時も、生徒さんのレッスンでも)最重要に考えていることで、今も教える方針の中心でもあります
読み直してみると…ソ連で音楽を志望する子供は満7歳で音楽基礎学校に入るようです。(子供の頃にはもう決めるんですね…)
5.6歳までは自由にさせておき、リトミック、歌、そしてソルフェージュを中心に、基礎力をつけてから、ピアノを触るらしいです…
この本ではヴァイオリンは、6歳から始めるのがいいと断言されていますが、
ピアノに関しては、基礎力を身につけない限りはピアノには触れさせられない。←ひぇ~こんな厳しいことが書かれてる
あ、でも、満7歳で音楽基礎学校に入学した子供さんの場合は特に、ってことだそう。
この本の最初の楽譜に載ってる楽譜は、メロディーがロシアっぽいというだけで、簡単なものです。
聴いて弾く→メロディーを弾く
ここからさらに移調して弾くというのが、さらに一歩踏み込んだレッスン内容だなぁと思いました。
単純なメロディ~を弾く頃から、レッスンの中で更に移調して弾いていくってことを繰り返せば、難しい曲になっても移調がラクにできるんでしょうね~
でも
楽しんでピアノを趣味で続けていくには、移調ってできなくてもいいと思うので…
黒鍵がたくさん出てきてもいやがらない
調合がたくさんの曲でもへっちゃら
ってなってもらえれば、それだけでも、長くピアノを続けていく上では強い味方だと思います
この本の後半にエチュードが19曲載っています。
厳選された19曲で、
チェルニーや、他のエチュードをたくさんできない生徒さんには、この厳選された19曲のエチュードを練習してもらってもいいなぁ~と思いました
連弾曲も7曲。
ソ連の作曲家のもの中心に易しい楽譜なのに素敵な7曲。
チャイコフスキー、グレチャニノフ、ストランビンスキーほか。
この本の独自の方針で、初歩から系統立てて初級の上くらいまで(ソナチネ)のことを説明解説しながらの曲集なので、
新たな視点で学ぶところが多くある教本です。
第一刷発刊が1979年なので…
今では貴重な本みたいです
最後まで読んでいただきありがとうございました♥︎
♥︎♥︎美しい音でピアノを
♥︎♥︎美しい心で人生を
お問い合わせはお気軽に(^-^)/
ハートフルピア教室
太田直子