2回目術後、夫の不思議な体験をふと思い出しました。
夫は全身麻酔から覚めた後、しばらく幻覚を見たそうですが、そのとき、一人で
トイレの個室の中で、「なんでこんなへんな病気になる現実を体験したいんだ?」
と自分に問いかけると「これが一番面白いだろ」と答えが返ってきたそうです。
姉(長女)のタロット解説で「もしかすると夫くんの魂は奇跡的な体験を経験したい
と思っているんじゃないかな」と言われたことと結びつきました。
姉(長女)は小腸の血管に血栓が詰まること自体が奇跡だと言っていました。
姉(長女)は病院の検査技師として、消化器系に25年も勤めていましたが、小腸の血管に血栓が詰まる話を一度も聞いたことがないと言っていました。
脳梗塞や心筋梗塞になってしまう可能性がある中で、小腸の血管に血栓が出来たことは不幸中の幸いでした。
もう既に奇跡は始まっているんだと確信しました。
夫にLINEで、これからミラクルが起こること、私と夫の魂が最も求めることを現実に出来ることを伝えました。
10月13日の夜以来、完全絶食、水を飲むことも出来ない状態なので、姉(長女)から教えてもらったプラーナ食を説明しました。
「鼻から4秒吸って4秒止めて口から8秒吐く。イメージが重要なので、君の大好きな場所をイメージして呼吸法をやってみてね。身体にキラキラした大自然のエネルギーを身体全身に取り入れてゆっく
吐くんだって」と伝えました。
そのときの夫は、お腹に4本のチューブ、鼻にもチューブ、首には点滴、機械の配線が夫に繋がれ、寝返りを打つことも出来ない状態だったらしいです。そんな状態でも、プラーナ食を試してみたそうです。
夫は昔、ヘミシンクをやっていたことがあり、プラーナ食についてもすんなり試せたそうです。
でもやっぱり「食べたい!」だそうです。
そのときの夫は命の危機があるとはまったく考えてなかったそうです。
「俺たちの伝説は始まる」と返事をくれましたが、私が深刻に考えていることが
ばかばかしく思えるほど、本人は「当然元気になる」と、まったく疑っていませんでした。ましてや「死の危険」については、頭にも浮かばなかったそうです。
とにかく、ベッドに縛り付けられている状態で、早く家に帰りたいと思っていたそうです。
その後、順調に回復していき、10月28日3回目の手術後、11/1には1日200ccですが水を飲み始めました。
11/14日には栄養ドリンク(エレンタール)を開始して、久しぶりに味のあるものを口にして「もの凄く美味しい!」と大喜びでした。
腸の状態も問題なく順調に回復していきました。
このときの私は、仕事を辞めて毎日アニメを観ていました。油断すると悪いことを考えてしまうので、余計なことを考えないようにしていました。昔、ザ・シークレットのCDを観たときに、がん末期の人が毎日「チャップリン」を観て笑っていたらガン細胞が消えたという話があったので、アニメに集中して、泣いたり、笑ったり、怒ったり、感動したりしていました。アニメにどっぷり浸かると、「奇跡って普通に起きるよね」って思えてきました。
夫が苦しんでるときに、アニメを観て笑っているなんて、常識はずれですよね。でも、このときに出来る唯一のことでした。
大好きなピアノはこのとき一切弾けませんでした。夫が大好きな曲ばかりを弾いていたので、弾くと悲しくなってしまうんです。
夫は体調や診察結果、病院の様子を毎日電話してくれました。
20年前に夫と付き合っているときは、1度も電話をしてくれ無かったのに、入院中は毎日欠かさず電話をしてくれて、夫婦というより恋人に戻った感じでした。
ネットで知り合って、初めてデートしたときの話や、初めて喧嘩したときの話等。
夫との話は尽きることがなく、何時間でも話していました。
早く会いたい。早く帰って来て欲しいと願ってました。
この続きはまた次回書きますので、また読んで貰えると嬉しいです。
このときの心境を趣味のピアノで弾いてみました。
下手な演奏ですが聴いて下さい。