前回の続きを書きます。

 

【10月21日】

病院から呼び出され、病院に行くことになりました。

 

夫からは「今日CTを撮るのでその検査結果が分かる」と言われていたので、その結果と今後の治療についての説明だとすぐ分かりました。

 

面談室に入って待っていると、久しぶりに夫に会うことが出来ました。

機械がついた点滴スタンドを押して、ゆっくりですが、誰の補助もなく歩いてきました。首から点滴とお腹から何本もの管が出ていてかなり痛々しい姿でした。病気になる前よりかなり痩せていました。

コロナの影響で面会は一切出来ないので不安だったのですが、直接夫に会って歩いている姿を見たら「これはすごく順調に回復している」と思いました。

 

【医者からの説明】

最初に今まで行った2回の手術について再度説明があり、その後、小腸の内側の壊死してる部分を術後1週間経過を見たところ、ドレン(管)から腸液の様なものが出てきている。考えられるのは、手術で縫合したつなぎ目がほころんでいるか、無理くり残したグレー部分の腸壁の壊死が進んで、穴が空いてしまった可能性がある。

本日CTで確認したところ、つなぎ目は問題なさそうだが、小腸が一部壊死して穴が空いているようで、画像で確認できました。
通常、血流が悪くて壊死してしまった部分を切除するのだが、その場合、残存する小腸が50cm以下となり、一生点滴ということにもなりかねないので、なんとか小腸を残すようにしたい。

ただし、今後、腹痛や血圧低下、呼吸状態悪化があれば、緊急手術でグレー部分の切除が必要になる。

「このまま絶食・点滴を続けながら、新薬(レベスティブ)を試してみようと思います。新薬(レベスティブ)は小腸の傷んだ粘膜を早期に改善させられるもので、実際試したことがないので、どこまで改善するか分からないのですが、暫く使って様子を見ましょう。」と言われました。

更に「今後順調に進めば、一ヶ月ほどでドレン(お腹の管)をなくすことができるかもしれないし、そうなれば食事トライに進めるかもしれない。

その場合でも、数ヶ月は口からの食事のみで健康状態を維持することは難しいので、点滴を残した状態で退院ということになります」とのことだった。

「退院!」その言葉だけが心に残り、「1日も早く帰って来て」って夫に言いました。

 

少し先が見えてきて、とても希望が持てる話でした。

今日は夫の歩く姿を見て、医者からの話を聞いてとても安心しました。

 

この続きはまた次回書きますので、

また読んで貰えると嬉しいです。

このときの気持ちを表現してみました。

下手なピアノですが、是非聴いて下さい。