前回の続きを書きます。

 

2022年10月13日

11時頃搬送先の病院に到着しました。

 

病院に入るまで30分以上も救急車の中で待機していました。

このときは、コロナ真っ只中で、救急とはいえ簡単に病院に入ることが出来ない状況でした。救急隊員の人が無線で病院と連絡を取り合っている様子がよく聞こえていました。救命士の人が「コロナのワクチンを何回打ちましたか?」と質問してきました。

「一回も打っていません」と言うとびっくりした様子で、「どうして打たなかったんですか?」と更に質問してきました。

当然打つのが当たり前と考えている様子で、打たない私達は非国民のような扱いでした。

 

ワクチンについては、随分調べましたが、治験が済んでいないことや副作用については免疫機能低下、発がん性がある、持病がある人は悪化してしまう等。と色んな悪い情報を見ました。

臨床検査技師をしていた姉に相談しても「ワクチンを打つ前に打った人がどうなったかを観察した方がいい。」と話していたこともあり、しばらく打たずに周りの様子を見ていました。その矢先、2022年2月にワクチン接種した6時間後に私の母は亡くなりました。

そんなこともあり、私達家族はワクチンを打たない方向で考えていました。

 

「どうして打たないの?」という質問については私が「考え中です」と答えたと思います。余計なことを言って病院に入れない事を恐れました。

 

また、心不全で治療をしていた病院なので、「どうして、通院辞めちゃったの?」と質問され、「仕事が忙しくて行けなくなってしまった」と夫は答えました。

 

救急車で来たにも関わらず、病院に入れてもらえないと「ワクチン打ってないから入れてもらえないの?通院途中でやめちゃったから」と不安で一杯になりました。

 

やっと病院の看護師が出てきて、外でPCR検査をすると、処置室に運ばれました。

私は処置室の前で「どうなるんだろう」と一気に不安と恐怖が襲いかかってきました。暫くすると医者が出てきて「ご主人大変なことになっていますよ!腸の血管に血栓が詰まって壊死してます。とにかく緊急手術になります!」と大きな声で怒鳴るように言われ、頭が真っ白になりました。

看護師から手術の手続きの用紙を何枚も渡され、必死に記入しました。

とにかく、娘、息子と連絡を取り、「緊急手術をすることになった。もし来れるようであれば、来て欲しい」と伝え、処置室前の椅子に座り「怖い!怖い!怖い!助けて!助けて!助けて!」と心の中でずっと叫んでいました。

看護師に呼ばれ手術前に少しだけ夫と話す事が出来ました。

 

夫は「いやー参った。こんな事になるとはねー」なんて言って笑ってました。

私は泣きながら、「お腹痛い?」「全然気づいてあげられなかった」「あのとき救急車呼んでれば」など。一方的に思いつく事を言っていたと思います。

 

「もしかしたら、これが最後になるかもしれない。」と思い夫の手をギュッと握り締めて、「絶対戻ってきてね。頑張れ!」「愛している」と伝えた。

 

思い出しながら書いてると、そのときの感情が蘇って涙が出てきてしまいます。


この続きはまた次回書きます。

是非読んで下さい。