「ブルギニオン」(西麻布)へ。
前菜3品(うち2つはハーフ)とメインをアラカルトで。
1品目は、あらかじめリクエストしておいた手羽とシュークルートのテリーヌ。これはブルギニオンにしては普通な美味しさ。う~ん、こんなもんかのぅ。
だが2品目のいろんな貝のバリエーション(フルポーション)で、俄然テンションが上がる!
鮑・サザエ・北寄貝・帆立の盛り合わせ。決め手はサザエの肝と唐墨の粉末。この苦味・旨みがそれぞれの貝に作用して、海の香りを織りなしていくのだ!これはとても美味しい!さらに進化すれば、海のタルタルに並ぶ傑作となるかも!
続く鰻の温前菜にも唸った。蒲焼きとはまた違う、皮目からじっくり焼いたポワレ的な仕上がり。それにほうれん草のソテーとスクランブルエッグが敷かれ、さらに1番下に短くカットされたマカロニが立ち並ぶという、立体的な盛り付け。俺、こういうの好きです。
味も素晴らしい!香ばしい鰻と卵に、甘辛いソースと香辛料が絡み合う。ブルギニオンの新しい鰻料理に嬉しさがこみ上げる!
メインは得意の内臓料理。牛の大腸やハツを使ったアンドゥイエット。以前リクエストしたマディラワインソース系と肉自体のジューシーさは似ているが、ジュのソースバージョン。これがまた風味抜群で凄い!甲乙つけ難いほど美味しいわ~。都内でも何軒かアンドゥイエットを出すフレンチがあるだろうけど、このレストランほど色んなバージョンで出してるお店は、他には無いでしょう。流石!流石じゃ!!
余ったワインのお供に少しチーズを食べた後、デザートはマンゴー主体のフルーツ系を注文。最後をさっぱりと〆るにふさわしい、程良い甘さがまたイイ!
さて、今厨房でスーシェフとして活躍しているのは、前菜からのブルギニオン叩き上げの人物で、これはブルギニオンで初との事。さらに今の前菜担当として、これまた凄腕の若手が入ったらしい。
サービスもトップがこの夏に交代したばかりで、合わせて一人若い人が新メンバーに加わった。控えめながら実直なサービスぶりが好印象。
2015年のブルギニオンもどうやら盤石な様だわ。
「太一」(銀座)へ。
前半つまみが10品ほど連発。初っ端の白身の切れ味もさることながら、一手間かけ味を膨らませた物が素晴らしい!これらが前より更に進化した感じがする。
握りも安定してて美味しい。しっかり主張のあるシャリは相変わらずで、なかなかの大きさ。やはり「しみづ」(新橋)「いまむら」(白金)と、ここ「太一」は握りに迫力がある。
ご主人は落語が好きで、時々寄席に行くという。なるほど話のテンポが良いのは、その影響もあるのかも。
自分とこにいた若いスタッフを同じ銀座の「鮨竹」に出した事、その師匠の「しみづ」にはご主人もお世話になった事、等々の話を聞きながらの寿司はまた格別。
うん!「太一」は今も銀座で輝いてます!
「アンビグラム」(広尾)へ。
前菜:カジキのインヴォルティーニ
パスタ:アスパラ風味のタヤリン・ホワイトアスパラ添え
メイン:仔牛のロースト
デザート:フルーツとカッサータのスープ仕立て
前菜から味わい深く、仔牛も相変わらず美味しい。デザートも酸味が効いてて、この季節にピッタリ。
けど、この日一番の料理はパスタ。も~、皿から立つアスパラの香りに、まずやられた。ホワイトアスパラの輪切りを絡めつつ、上品な薄緑色に染まったタヤリンを頬張れば、、、
ダブルのアスパラの風味が爆発!こりゃ何事だよ!?凄いわ~。
少し縮れ気味でアスパラソースをたっぷり抱えたタヤリンは、あくまで滑らかな喉越し。
口の中から無くなった後も、アスパラ、春の風味の余韻に暫し浸ってしまう。こりゃ傑作だ!
こういう一皿がビシッと出てくるとは、流石は有力店。
この素晴らしい料理に、ちょっとフォーマルでもカジュアルでも使える品のある雰囲気と、気の利いたサービス。正に鬼に金棒だわ。
双子弟の方のシェフパティシエが、暫し他に出ているとの事だが、心配無用じゃろう。