「いちかわ」へ。これまで色々とあっただろうが、煌めく一時代を築いた上野毛のこの地で、今はこの店が踏ん張っている。
まずは食べたラインナップから。
つまみ:平目、蒸し鮑、炙り〆鯖、牡蠣の霙煮
握り:小肌、細魚、赤身、中とろ、大とろ、墨烏賊、鯵、大とろヅケ、煮蛤、穴子
喉黒の味噌漬け小丼
〆の玉子
今回鯖や鯵といった青魚が良かった!特に肉厚な鯵。脂の乗った身質が味わい深いシャリと一体になって、とても素晴らしかった。
牡蠣の霙煮の様な日本料理的一品も、相変わらず揺るぎ無い完成度。
しかし何と言っても凄いのは、鮪の握り4種。鮮烈且つ円やかな風味の“爆弾”が、順を追う毎にパワフルに脳髄直撃!都内に寿司屋は数有れど、この風味はここだけの物じゃないだろか。今時としては品数の割に値が張るけど、この鮪だけでも上野毛まで来る価値があるってもんだ。
いちかわ、やはり外せません。
1.世界に発信する東京の日本料理店
昨年も色々行きました。パワーアップした「まき村」(大森)がやっぱ最強かな。他1万円台コースで有力店が色々有り。前進。
進捗度:4→6/10

2.寿司のオンリーワン
マイベスト3の一角「なんば」(阿佐ヶ谷)は予約が超困難になってる!まず電話が繋がらん。こりゃ参ったー。
「あい澤」(渋谷)は進化してる。「いちかわ」(上野毛)は高価格化が気になるところ。
そして新たな候補として、「麻葉」(乃木坂)が浮上。
さらに超弩級の「初音鮨」(蒲田)には唸った!
今年再び結論が出せるか?
進捗度:8→9/10

3.和食各ジャンル(とんかつ、蕎麦、天麩羅、鰻、焼鳥、河豚、鼈、おでん)のベスト
とんかつ、蕎麦、天麩羅、焼鳥は引き続きコンプリート。おでんは関西風のオススメ店がダウン。他に鰻はなかなか進捗できたが、河豚、鼈は進捗無しだった。トータルでは足踏み。
進捗度:6/10

4.南イタリア料理のお店
「アルキメーデ」(神泉)のシェフだった重氏の今の勤務先が、「オステリア・ラストリカート」(神楽坂)である事がわかった。けど未訪。進捗は無しだわ。
進捗度:4/10

5.イタリアンのオンリーワン
目下のところ、トップを走るのは「プリンチピオ」(麻布十番)。他にも有力店有り。少し進みましたな。
進捗度:3→5/10

6.グランメゾンNo.1
6年間手つかずのまま。只、今年は「レカン」がリニューアルオープン予定。行かねば。
進捗度:0/10

7.オー・グー・ド・ジュールグループ及び同価格帯フレンチ
オー・グー・ド・ジュールグループのその後は継続してチェック済み。あとはマイベストである「ブルギニオン」(西麻布)の対抗馬の有無。このテーマ、少し進んだゾ。
進捗度:5→6/10

8.第三次焼肉大戦
「ジャンボ本郷店」、「ビーフキッチン」(中目黒)、うしごろグループ、の3本軸に、「めぐろや」(目黒)、「乙ちゃん」(大森)の低価格帯店が殴り込み。いよいよ大戦らしくなってきた。一歩前進。
進捗度:4→5/10

9.韓国各料理のベスト
今年も全く進展無し。
進捗度:0/10

10.中国四大料理
同じく進展無し。
進捗度:0/10

11.ビストロ低価格
「Wine Cafe 別邸」(大森)を揺るがすライバル出現せず。
進捗度:10/10

12.新技法追求系
今年も手付かず。
進捗度:0/10

13.スペイン料理のお店
スペイン料理は今年も進捗有り!トップは「サル・イ・アモール」(代官山)で、重要視してる米料理がやはり流石の腕前。さて今後はもっとスペイン料理の多様性を見て行きたい。
進捗度:3→5/10

14.エスニック(特にタイ料理)のお店
インド料理、タイ料理で進捗続く。
進捗度:1→2/10

15.餃子
コンプリート!総合「神田餃子屋」。ジャンボ餃子部門「一圓」(吉祥寺)。リーズナブル部門「東京餃子軒」(大森)、「王将」、「日高屋」です。
進捗度:7→10/10

16.焼きとん
西の「久遠」(中野)、東の「豚小家」(小岩)。未だこの両横綱を脅かす存在現れず。
進捗度:10/10

17.老舗寿司店
昨年の進捗無し。
進捗度:1/10

合計進捗度は66→79/170。これで6年経って中間目標は84なので及ばなかったものの、ま、頑張った気がする。
今年は進捗0のテーマの底上げも狙うか。グランメゾンと新技法系だな。
「あい澤」(渋谷)へ。マイベスト3寿司の一角である。
牡蠣のつまみ2種からスタート。醤油ベース炊きとオリーブオイル漬け。相変わらずピュアな味付けが、牡蠣の風味を存分に引き立てる。
続く鱈の白子も極めてピュア。シンプルに煮て、振り柚子を一閃。綺麗!味が綺麗なのだ!
焼物二品は、太刀魚の塩焼きと〆鯖の炙り。脂の乗り切った肉厚の太刀魚を、絶妙な焼き加減で仕上げてる。こりゃ裏方の若衆の腕も相当だわさ。〆鯖の炙りも双璧の出来栄え。
そして鮟肝の煮付け。甘く煮付けて崩れる一歩手前のまったりとした味わいを、少し付けた山葵がピシリと引き締める。見事じゃ!
つまみのトリはクエの汁物。お店では煮浸しと呼ばれてた。濃厚な出汁が効いてて、お酒がススムくん。
さぁ、いよいよ握りの部。まずは名刺代わりの中トロですよ〜。と、握りの形がスマートに変わってる!前はもっとずんぐりむっくりしとったよ。なんかスタイリッシュになってる。ま、俺は形にはそれほど拘りは無い。要は口に入れて絶妙にほぐれ、美味しく味わえればよいのです。果たしてその味は、、、
す、素晴らしい!揺るぎ無くあい澤の握りである!やはりシャリだわ。赤酢と塩の程良い加減もさることながら、やや固めに仕上げられた食感もイイ!これでこそ、切り付けられたネタと一体になったほぐれ感が出るってもんだ。
小肌はやや冷た過ぎか。その分だけ硬い印象を受けた。
鯛は申し分無いレベル。でもどうだろう?握りとしては少しだけシャリ勝ちな気がしないでもない。
しかーし、次の超弩級の逸品に脳天かち割られた!アラである。汁物の具はクエと言ってた訳だから、無論これは本アラの事。この握りだけで、今回来た意味が有ると言っていい!脂なのか身質なのか、とにかく全体から迸る旨味が凄いのだ。前からあい澤のアラは素晴らしいとは思ってたけど、今回の握りは絶品だわ!
車海老は流行りのレア仕上げ。けど俺的には、しっかりボイルして、ホクホクした甘みを十分出したタイプの方が好きッス。
赤貝は抜群の風味。産地を聞くまでもなく一流でしょう。シャリとの合わせ方もイイ!
墨烏賊は飾り包丁駆使系で、サックリ感よりネットリ感重視タイプ。これは好き嫌いが分かれるとこかも。
次にまたも抜群の握りが出た!縞鯵である。もう暦の上では冬に入っているのに、素晴らしい風味!アラといい縞鯵といい、今のあい澤は、いわゆる色ものというか、白身でも少しクセのあるネタが得意な気がする。なかなか有る様で無いんです、そういうお店。
いくらの軍艦も完璧で、旨味が口の中で弾けて爆発!イイわ〜。
ここで変わり種的に、鱈の白子を出汁で伸ばした汁に、シャリを漬けた小丼が登場。なかなか面白いアプローチに、この店の幅も広がっている事を実感して楽しくなった。
穴子も文句無し!程良いコクの煮詰めと共にトロリと溶ける味わいに痺れた!
〆の玉子と味噌汁の前に、握りを追加でアラ、赤身、なるべく脂の乗った中トロをリクエスト。これが3貫とも凄い!
アラは更に脂の乗った腹の部分か?ここまで旨味たっぷり且つ滑らかな食感。もはや艶めかしく感じる程で、唸った!
赤身は極めて鮮烈!そしてもう大トロと言っていいくらいに脂の乗った、中トロの凄まじい旨さよ。いや〜、やっぱあい澤のシャリは、鮪との相性が一番か!
さ、纏めましょ。久々のあい澤は、上質なネタを駆使した本来のピュアさが光る中、握りのビジュアル度がUP。そしてその上で遊び心を加える様なしなやかさで、懐が更に深くなってる。あい澤、あっぱれ!