お昼にフレンチ「ル・サロン・ジャック・ボリー」(新宿)へ。
伊勢丹の4階の一角を占めていて、窓は無いがどことなく和室を思わせるようなセンスの良い内装。そしてなんとお皿はロオジエ時代の柳をモチーフにしたベルナルド!あれをこっちに持ってこれたんだ〜。と思って調べてみたら、同じ資生堂なのね。なるほどん。ちなみにカトラリーはピュイフォルカではなくクリストフル。ま、相場ですかな。
さて、肝心なのは料理です。アミューズからしてグッと心を鷲掴み。野菜のピュレに香草が絶妙に効いてて、早速期待感が高まってきましたよ〜!
と、出てきた前菜は冷菜でズワイ蟹のテリーヌ・カレー風味のソース。フォンダンと名付けられたズワイ蟹の滑らかなムースのテリーヌで、優しくも豊かな味わい。一方のソースが曲者。カレーと言っときながらその風味はほのかに香る程度に抑えられ、本尊の青い豆類と野菜を見事に引き立ててる。そうしてこのソースがズワイ蟹と見事にマッチしてる。いや〜、大したもんだわ!
メインはフォワグラを詰めた鶏のポシェ(ボイル)・ソースシュプレーム。この場合のシュプレームとは、バター&小麦粉に鶏のフォン・生クリーム・マッシュルームを使った物らしい。でこれがまたメチャ美味しいソースで素晴らしかった!そしてなんと言ってもロオジエのボリー氏必殺のフォワグラ料理を、ここで食べる事が出来るとは。主役は鶏に譲るとしても、しっかりとフォワグラを活かした完璧なコンビネーションには唸らされた!素晴らしい!
デザートは盛り合わせで、チョコケーキ、レモンケーキ、バニラアイス。シンプルだけど味わい深く、お茶菓子のマシュマロまで序盤・中盤・終盤と隙がない。十二分に堪能した。
アミューズ、前菜、メイン、デザート、茶のランチコースで7千円級とお高め。だが、流石!素晴らしいわ〜!正しくロオジエ元シェフの片鱗を見た心地がした。
最後にボリー氏のお言葉を。「本物は時代を超え、いつもモダンでエレガント。」
前から大森にはビールがテーマのお店、つまりビアバーが無いなぁとは思っていた。駅にあるキリンシティくらいか。
そんな中、国産クラフトビールのお店が進出してきたのだ!毎日11種類の国産クラフトビールが税抜きでなんと1パイント750円!これは格安!普通1千円前後はするっしょ。
その秘密が半分の銘柄は自社で製造してるって事。それなら価格を抑えられるのか〜。それでも一律750円はわかりやすくて嬉しいし、何よりどの銘柄も味わい深く旨い!3銘柄飲み比べ1千円や手頃な飲み放題コースもある。
そして料理もイケる!やや濃いめの味つけには好き嫌いが分かれるかもだが、どれもひと工夫された面白さがあるし、ケチケチしてなくてボリュームたっぷり。看板料理のロティサリーチキンや春菊爆弾とかの迫力には驚く筈。またそういう料理にはハーフサイズも用意されてるのもイイ。
カウンターは小さめだけど、テーブル席は多くて結構な人数でも受け入れOK。奥の大個室を押さえれば宴会にも適用できる。
もうすっかり大森の町でも知られるようになりPM7時には満席という日も多々。
この店は間違いなく定着するな。
南イタリアの星を求めて「ピノサリーチェ」(渋谷)へ。
基本的にはシチリア料理を中心に供するお店で、前菜(お決まり3種+追加選択可)、パスタ、メイン、デザートと選んでいく。
じゃが芋・大麦・ルッコラのズッパでほっこりした後は、鶏とバジルのガランティーナ、百合根とグリンピースのオムレツ、タコとオリーブのトマト煮込みのブルスケッタ、鯖のプッタネスカ(オリーブ・トマト和え)等、サッパリめの前菜を楽しんだ。
白眉は季節物の蛍烏賊と新玉葱のマリネ。コクと酸味・甘味の絶妙なバランスに唸った。
パスタはトマト系を集中攻撃。ブカティーニ(マカロニのロングパスタ)もペンネも気持ち硬めの仕上がり。いわゆるアルデンテ??  とにかく食感も良く大いに楽しめる。鰯とフェンネルや、菜の花と塩漬け豚バラというメジャーな食材をケレン味無く組み合わせ、そこから生み出される風味をパスタがしっかり受け止めてる。イイ!
そしてメイン。南イタリア料理は魚料理は有名だが、肉料理は北ほど日本では知られていないのではないだろうか。この店は肉料理も堂々としてるし、工夫の仕方にしっかりした土台を感じる。
仔羊のすね肉のボッリート(ボイル)は、フリテッダというアーティチョークや天豆等の春野菜の蒸し煮とビシッと一体化させてくるし、豚ロースは赤ワインでしっとりマリネしたソテーとか、ワイン粕漬けチーズや玉葱と共にじっくりローストされたオーブン焼きとなり、味わい深い。
デザートはまずはカンノーロ狙い。そしてここのカンノーロが今のところナンバー1。リコッタとチョコの2種類の味を両側に抱えたその逸品は、見た目の迫力といい、甘さや食感といい申し分無し!素晴らしい!
ここのシチリア料理が都内有数なのは間違いない!   “軸”は決まりじゃな。