「らしい」と言っても、それくらいぼんやりしたもので、血液型占いと同じくらいいい加減なものだと思っている。
白猫、茶白、茶トラはおおらかで、三毛猫は我が強く、キジトラ、サバトラは警戒心が強くて気位が高いーーーみたいな分類だったか。日本猫以外では素敵なブルーグレーやらヒョウ柄の猫さんがいるが、そこまでは知らない。
さて、我が家の猫たち。
ほぼ猫柄分類の通りの性格だ。
ただ、ウチの三毛猫の性格は独特だと思う。
我が強いとかいう感じよりも
空気読めない子
という方がしっくりくる。
そもそもの出会いが、6月の梅雨時。
今にも雨になりそうな、片側2車線ずつの大きな通りの交差点で、エアコンつけた車の信号待ち。しっかり窓がしまっているのに、子猫が鳴いているのが聞こえた。正直、なんて大きな声なんだろう、きっと後ろの車に猫がいて、動物病院にでも連行されるところなんだろう、くらいに思った。だからバックミラーでうしろの様子を見てみたけれど、車内に猫がぎゃん鳴きしているという雰囲気はない。まさか、車道脇の植え込みに?!と気づき、信号が変わってすぐにそばの店舗の駐車場にはいって、植え込みのほうにいってみたが、猫の声はきこなくなっていた。
一応、念のため、と思い、「にゃ~ちゃ~ん」と呼んでみたら、それに呼応するかのようにまた大音量の子猫の声!!うわぁ、いる!・・・・と、それからは慎重に植え込みをのぞき込み、見つけた瞬間にわしっとつかみ上げていた。
見ていた人がいたら、それはびっくりする光景だったかもしれない。周りを気にする余裕なんかなかった。子猫が車道に駆け出したら、アウトだ、目の前で轢かれる!と思ったから、つかみ上げて噛みつかれたけれど、痛いとも思わなかった。
この、大音量の鳴き声は今も健在だ。
健在というか、声の音量調節ができない子だ。
にゃ~、と声をだすと、もうそれは
にゃ~!!!
なのだ。
おなかすいた
ウンチ出た
あそぼ!
だっこして
いいこいいこして
等々のサインとしてにゃーにゃーいうのだが
それがすべて大音量なのだから、
いい加減うるさいよ、と思うことはしばしば。
ちい~さく、にゃ、と鳴くことはできないみたいだ。
声が大きすぎて捨てられたのか、と考えたくらいだ。
幸い、うちはいくらうるさく鳴いてもOKな田舎の戸建てだし、息子たちもあまり気に留めることはなく、母に至っては耳が遠いからうるさいとも感じないのかもしれない。
ストーブの前でヘソ天でころがる姿は幸せそのもの。
白猫爺がだいすきで、進路妨害といってもいい頭突きで白猫爺にすり寄る。我が強いというより自由奔放。かなり個性的な三毛猫だ。今年で5歳。10歳違いの白猫爺が、いなくなったらこの子は寂しがるかもしれない。本当の親子ではないけれど、いつも見習うように寄り添っている。
白猫爺がおおらかすぎて、優しいからだね。