厚田村☆猫家便り -97ページ目

厚田村☆猫家便り

北の日本海に面した小さな漁村に移住してからの日々

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白い仔猫の最初の里親探しは、危険な詐欺師との出会いで幕を下ろしました。

家に帰り着いた仔猫は、往復4時間に及ぶ外出に疲れも見せず・・

確かめるように部屋の中を嬉しそうに走り回り、

ご飯を食べると無邪気に遊び、安心して眠りました。

そんな姿を見ると・・

仔猫は刻々と成長しており、急速に家や人に馴染んでいくのを改めて感じました。

早い時期の里親探しの必要も痛感し・・

五日後には心機一転、仕切り直しの里親募集を始めました。

ちょうど仔猫が生後40日になり、三匹目の仔猫が里子に出た日でもありました。

有り難いことに反響は早く、一両日の内に数人の里親希望者からメールが届きました。

その中で、色々な面で心引かれる1通のメールがありました。

以下はその抜粋です。

『初めまして~~(略)~~~
一昨年に女の子、1年前に男の子が去ってしまいました。
15年も一緒にいた子が立て続けに居なくなってしまったことと、猫が居ない生活にはどうしても慣れることが出来なくて4月にメスの子猫を飼い始めました。
~~~~~~~(略)~~~~~~~~
前の子達もオスメスでしたがとても仲が良かったので、またオスメスで飼おうと思っています。
今までも最近亡くなった子を含め3匹の猫を最後まで育てて来ましたし、完全室内飼い、去勢、ワクチンもしてきています。
家は~~(略)~~~
一度、ご連絡をいただけませんでしょうか?よろしくお願いいたします』


最初の「偽りのメール」を読んで下さった方達には分かると思いますが・・

余りにも猫の飼育経験や亡くした状況が似通っています。

しかし文章は、若い娘さんの、きびきびとした、少しの粉飾も感じさせない、気持ちの良いものでした。

それでも、前回のこともあり・・

そして、今回又しても、明らかに詐欺と思われる手口のメールも舞い込み・・

益々慎重に(失礼なほど疑り深く)身元の確認をし合い、連絡を取り合ったのは言うまでもありません。

そして、最初のメールが届いた翌日にはお見合いの日時が決まり、

里親募集をして3日目の早い直接の出会いでもありました。

まるで、するすると赤い糸が手繰り寄せられていくような気がしたものです。

ただ一つの気がかりは、一月前から飼い始めたと言う先住猫との相性でしたが・・・

その先住の子猫こそ、全てが明らかになる鍵であり運命の赤い糸の不思議でもあったのです。



*明日の次回に続く
(けっしてTVの引き伸ばしをマネているわけではなく・・
皆さんに全てをお知らせしようと思うとつい長くなってしまいます、m(--)mお許しを!)

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里親希望者をかたる、最初のメールが届いて10日目。

いよいよ仔猫を伴ってのお見合いの当日になりました。

車で出発しようとしていたまさにその時、携帯に一通のメールが入りました。

以下がその全文です。

『こんにちわ^^いよいよもうすぐ○○ちゃんに会えるのですね♪
家の前まで来られましたらお電話頂けますでしょうか?今日新しく買いましたパソコ
ンで玄関が凄い事になっております^^;お電話頂きましたらキャリーを持ってお迎
えしてもよろしいでしょうか?』
(2007.5.22)


一瞬、うん?と首をかしげ・・

何かが心の中で警鐘を鳴らしたように感じましたが・・

ありそうなことでもあり・・・

仔猫が眠るのを待っていた為、本来すでに出発しているはずの時間でもありました。

予定より出発が遅くなっていてた分、到着までたっぷり1時間半以上あります。

いくら散らかっていても人の通り道くらいは作れる時間が出来ただろうとも思いました。

家の前に着いたら電話を入れること、

あくまで、お見合いと確認を兼ねているので、予定通り家の中での受け渡しになること、

「これから出発します、もうしばらくお待ちくださいね」と・・

今考えると、能天気にそそくさと返信を送り車を走らせました。

そして、異常に鳴き叫び始めた仔猫をなだめながらやっと目的の家の前に着き・・

電話をかけようと携帯を見ると、再びもう1通メールが入っていました。

今度は、荷物ではなく、ほかに客が来ているので家には上げられない、

後日改めて今度は自分の方から迎えに行くので、その時引き渡してもらいたい、

その後で私に家を訪問して欲しいという内容が長々と書かれていました。

その書き方はあくまで善良な口調を崩してはいません。

それでも、やっと、はっきり分かったのです。

今までのメールのほとんど全てが偽りであったこと。

初めから、だまし、信用させ、最後に何とか理由をつけ、外か玄関先での引き渡しが狙いだったこと。

家の前まで来てしまえば、置いていくだろうと、たかをくくっていたことなど・・・

一瞬、頭が白くなり、気づくと何度も電話をかけ、

玄関のチャイムを何度か鳴らしていました。

もちろん、どちらも応答はなく・・

チャイムを鳴らす度、部屋の中から小型犬の吠え立て喚く声が返ってくるだけでしたが・・

その時の私は、まだこの部屋が違法な動物売買の現場になっているとは知らず・・

今にして思えば・・

これが、動物略取目的詐欺の典型的手口の一つでした!!!

そして又その時の私は、一刻も早くこの場を離れ仔猫を連れ帰りたいと思う反面、

ただただ、こんな理不尽なことをする人間の顔を見届け、

何の為にこんなことをするのか問いただし、

二度と誰にもこんな真似はしないで欲しい!と一言叫ばなくてはいられない心境でもありました。


帰り道・・

自分のふがいなさに腹が立つやら、仔猫に申し訳ないやらで、

冷静になればなるほど、怒りより虚し悲しの思いで一杯になりました。

あれほど行きの道々鳴き叫んでいた仔猫は、嘘のように大人しくなり、時々思い出したように鳴くだけ。

きっと、危険を察知し私に訴えていたのでは・・・

そう思うと、仔猫に謝り続けながらも、不思議と・・

この白い仔猫が「自分の運命の赤い糸を手繰り寄せようとしている」とも感じたのです。


*次回に続く

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見渡せば、いつの間にか、山や丘は深い緑。

海沿いの丘陵では、秋蒔きの小麦が色付き始め風にそよいでいます。

そして、ジャガイモの花が丘を彩り、夏本番を告げているよう♪

厚田は今日から海開き♪





写真:2007.7.3 望来(もうらい)

国道から風車のあるわき道に入り撮影