厚田村☆猫家便り -159ページ目

厚田村☆猫家便り

北の日本海に面した小さな漁村に移住してからの日々

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台風が去った後の九月十日の夕日です。
吹き返しの風も余り強くなく、「台風一過の雲ひとつ無い、秋晴れ」とはなりませんでしたが、この日を境に「秋だなぁ」としみじみ思う夕焼けが多くなりました。
日が傾き始めるとすぐに空の色全体が変化し始め、青さは失われます。
この日は五時半頃、突然と言って良いほど辺り一面すばらしい黄金色に染まりました。
ちょうど夕餉の支度中(猫人間共々の)で、少し遅れカメラを持って出るともうオレンジ色に変わってきていました。
いつもの辺りにカメラを向けると、向かいの防波堤で何やら騒いでいます。
「歩いて~!、そこで止まって~!夕日見て~!はっい~!もう一回~!」
眩いばかりの逆光で、姿はやっとシルエットが見える程度ですが、ウミネコやカラスの声以外は聞こえぬ、静かな漁港とのたそがれ時。若い男女の黄色い声が辺りに響きわたります。
大きな撮影用カメラを使っていますが、アマチュアか、学生の撮影のようです。
最後に、仲間内で「うん!いい感じで撮れたんじゃない?これはいいよ~!」と興奮気味に話す会話まで聞こえていました。
「それはそれは良かったことー」とつぶやきつつ、モデルの若い娘さんが心配になりました。
釣り人さえも上がらない、そと海に一番近く、一番高い防波堤を一人行ったり来たり。
「暗くならない内に、早く降りなさいよ~」とこちらも黄色い声を上げたくなりました。
秋の陽は「つるべ落とし」です・・・

写真1~4枚目:2005.9.10 17:58~18:04
写真最後:18:10 モデルが無事降り陽が沈むと一瞬に空の色が変わりました。

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野良の仔猫たちが居ついて間もなく、最初にやってきのが、シャム系の雌猫でした。
かなり小柄ですが、歯の状態などから生後十ヶ月以上は経っているように思われました。
すぐにすり寄ってくるので、最初は飼い猫かとも思いましたが、お腹がすいてるらしく仔猫のご飯を威嚇して横取りします。それに余りにもやせっポッチです。
時々どこかに出かけますが、ほとんど日中はいるようになり、ポッチと呼ぶようになりました。
それが気分屋で、甘え方と食べ方、嗜好にすごいムラがあります。
しばらく経過したある日、ふと外を見ると、「あれー!ポッチが二匹」。な~るほどと納得。
どこから見ても姉妹で捨てられたと思われるのですが、初めてツーショットで現れてから時々顔を合わせても、特に仲が良いというわけでもなく、ただ威嚇し合いもしません。
共通の性格は、人には甘えても他の猫との協調性が全く無い点で、近づいてくる猫には仔猫でも容赦せず威嚇します。
ある程度成長してから捨てられた、1匹飼いされていた雌猫に多い点でもありますが、この2匹は特にひどく、その頃次々と捨て猫が集まっていた猫家のような所での生活は不向きです。
雌でもあり、発情を確認次第避妊手術の必要もあり、早く里親を探さなければと悩みの種でもありました。
居ついて一ヶ月もすると、この二匹は一目瞭然!別猫と判別できる顔姿に変身。片方がすっかり太り丸顔に。それで、この片方はポッチ=ポッチ2号=ボッチになりました。
その頃やせぽっちのポッチが、何日か姿を現さなくなり心配していると、香水の匂いをつけて現れました。うれしい灯台下暗し、ご近所のお宅で飼うことになったと判明したのです。
そしてこの時すでに妊娠しており、十月の末に三匹の仔を生んでしまいました。その内の二匹は猫家が代理で里親を見つけ、一匹は親と共に幸せに暮らしています。
もう片方の丸顔のボッチは、猫家でしばらく暮らし、避妊手術を済ませた後、やはり近所の老漁師さんの番屋で飼われています。
この二匹は猫家を実家と思ってか、今でも良く遊びに来ます。しかし、めでたく飼い猫になって益々排他的、協調性の無さに拍車がかかり、他の猫達にシャア、フッフーと一人?気を吐くのです。

写真上:判別が可能になった頃のツーショット
二枚目:丸顔のポッチ=ポッチ2号=ボッチ=チビ
三枚目:子を生んだ後避妊したら太ってきて、またそっくりになってきたポッチ=ショコラ(通称チョコちゃん)
四枚目:ポッチ=ショコラが生んだ仔猫(全く同じ毛色が三匹でした)

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比較的良い天気の一日でしたが、夕方散歩に出ると海に雲がかかってきました。
「これじゃあ夕日を眺めながらのビールは無し」と港の写真を一枚撮り早々に引き上げました。
早めの晩酌をしながらの夕餉の途中、ふと窓をみると海の向こうが火事のようにおどろおどろしい感じです。
怖い物見たさの野次馬根性とへっぽこカメラマンの血が騒ぎ、港に走りました。でもいつものビールタイムの場所からは、防波堤が邪魔をして水平線が少ししか見えません。
そと海に一番近い防波堤まで全速力で走り、はしごを上り写真を撮り、ふと足元を見るとサンダル履き。
おまけにもう足先がかすんで見えるほどの薄暗さ、防波堤の上は1メートルほどの幅しかなく、風も出てきて、お酒も飲んだ・・・もう夕焼けの恐ろしさより、こちらの方がよほど恐ろしくなりました。
帰りはへっぴり腰で、そろりそろり・・すっかりほろ酔いも醒めたのは言うまでもありませんね。
帰り着くと、テレビが台風14号の九州上陸を伝えていました。

写真上:九月四日 17:55
写真二枚目~:18:22~37(二枚目左、黒雲の下、水平線にわずかに黒く見えるのは積丹半島)