大阪市平野区
喜連瓜破駅から歩いて10分
まんだいピアノ教室
万代理恵です
還暦ラブコール♡を送らせて頂いたのだが…
まんだい我ながら
ちょっと一般から
感覚ズレてるかも?な
自覚あるんですが

ドビュッシーの曲には
ちょい変?を感じるところに
惹かれてまして
うまく言えないですが
パスピエだと
なんとなく漂うおとぼけ感が
好きなんですよね

巷でも
ドラクエ言われて
好かれてるみたいですが
途中
何回も出て来る
アーパツアパツ🕺のリズムに
一人ウケて
譜読みは楽しかったんです

が
前回お話しましたように
レッスン行ってから
初めて自分の録音聴いてみた時の
ショックたるや

1回目は
全体のボリューム感
遠近感
3回目は
色彩感
をテーマに
レッスンして頂いたように
思いますが
今思い返すと
そらこの曲、それがキモよな!
と思えるけど
そもそもが下手なので
どうしても
目の前の
弾くという作業に
必死になって
自分の音
聴いてないんですよね

ほんまに
レッスンに行って
先生に聴いて貰うことって
意義深い作業であることだよ

スクリャービンほどの
恐怖はなかったけど
パスピエ
フッと和音の中味が消えて
ソプラノの音しか
わからなくなったり
左手のおとぼけ音型が
音域広くて弾きにくく
ただでさえ
外すか消えるか
飛び出し坊やになる上に
不規則に
Gのような動きが
あったりするので
その対応だけで必死な私なので
色彩醸すなど
どないしたらええんや

となってたんですが
途中
ブルグミュラー25のレッスンを
挟んだりしてもらったことが
結構ヒントとなり
最後のレッスンでの
坂元先生のアドバイス
「(色彩作りは)限界突破なんです」
を
脳内リフレインさせながら
自分なりに試行錯誤して
ついには
スタジオスタインウェイ様に
直談判にまで行ってみたことは
私にしては
相当
アグレッシブ練習でした

いや
複数コンクールに
申し込んでる時点で
一体誰やねんレベルに
アグレッシブなんですが
これも
還暦カルナバルやからという
訳わからん理由での
ヤケクソエントリーですし
来年はまた地蔵の如く
じっとしてるかもしれません🙏
てことで
コンクール当日朝
例えコンクールを控えてようと
オカンはゴミ出したり
洗濯干したりしとかないと
あきませんので

クッソー、段ボールにくっついてる
個人情報くらい
自分で剥がしとけよ
と

娘に怒りながら
ゴミを出し
アリナミンVと共に
白御座を食べ
無駄な足掻きやろけどと思いつつ
スタジオスタインウェイ様と
本番前にも
再会の予約をしてましたので
30分ほど対話してから
いざ!いずみホールへ

真っ昼間の時間てことで
いや、マジで
ホールまでの線路横の道
暑過ぎ

日傘さそうとも
舞台用の黒衣装に
日光が染みて
ホール入り口までの階段が
100段位に思えました

が
着いたら
さすがのいずみホール様

あちこちに控えるスタッフの人に
丁寧に誘導され
受け付け時間まで
何してええかわからんから
とりあえず客席にて
中学生の部を聴くことに


輝くいずみホール様

生徒さんが出たのは
コロナ前のことですし
あまり記憶も無く
その頃はいずみホールじゃなかった
パスピエ
レッスンは受けたけど
お世話になってる
О先生とこの弾き合い会も
タイミング合わなかったしで
なんと人前で1回も弾いてないままの
コンクール初出し状態

でしたから
とにかく
無事に弾き終えられることしか
考えられなかったので
ここにきて
初めて改めて(どっちやねん)
いいホールのいいピアノって
やっぱり
いい音すんなー
と

こんなとこで弾けるんやから
もう失敗したかて
ええ冥土の土産になるやんかいさ

と
しみじみしましたです

いずみホールには
何回か
(聴きに)来たことありますが
こういうホールで聴く
弾き手さんて
選ばれしピアニストさん
ですやんか?
上手いに決まってる人の音色は
ええ音に決まってるけど
普通の中学生が弾いてても
こんなええ音すんねやね



という衝撃から
それを
普通のおばちゃんである
自分にもやらせて貰えるとは
分身して客席から
弾いてる自分を聴きたかったよ

と
めちゃ思いました

そこから受け付け時間となり
集められた
他の9名の方を見る限り
ワタクシ最年長であることは
一目瞭然

一般コースて
高卒以上ですから
我が子より年下の子が
いたかも
しれません

順番待たされてる間
「おばちゃんの楽譜はな、
貴方たちが生まれる
何十年も前から
持ってるやつやねんで」
と
心で呟く

とにかく
いずみホールで弾こうと思ってしか
来てないので
みなさんの毎年のレベルとか
全くわかってませんし
一人だけ浮いてるということが
妙な悟りを与えてくれ
職業柄つい
同じパスピエを弾く若者たちに
エールを送りながら
出番を待ちました

10人エントリーで
4分以上かかる課題曲で
コース時間40分で
その後にも
小学生コースが控えてるなら
どう考えても
カットありやな
と

ふんでいたのに
時間おしてでも
まさかのノーカットで演奏かよ

という
予想外な展開にも
ビビりました

実はその前のコンクールでは
時間制限に引っかかってることを
思い切り失念しており
こっちはパスピエちゃうよ
チ~ン
はええんやけど

めっちゃ音小さく短くかすかで

めっちゃ小さいし
気のせいかもしれんと
念の為弾き続けてみたところ
2回目チ~ン

が聞こえ
そこで止めました

シニアは
高周波聴こえにくいんでね

チ~ン
は

ハッキリクッキリと
鳴らして欲しいぜ

と
思ったりしてましたので
今回は時間測って
チ~ン
中断態勢

ガッチリ整えてましたんで
最後までの練習は
一応はしてましたけど
イヤン
と思いました


ついに出番が来て
やはり音は
たくさん抜けていきましたが
意外にも
想像してたよりは
暗譜も飛ばず
頑張れたでしょうか

どうせアガって
いつも通りには弾けないのは
わかっていたので
とにかく
先生に教わった
限界突破色彩感を
ホールに醸す努力だけは
失敗を恐れずにやろう!
と
誓っていました

グレンツェンて
スタッフの人が
めっちゃ段取り決めてはって
舞台袖に帰って来て
ロビーに戻る通路までも
誘導して下さるんですが
なんかそのスタッフの方が
とても
ニコニコ
迎えて下さったので
「何かとやらかしましたけど
歳の割にはなんとか
頑張れました〜
」

と
言いましたら
「そうですか?
良かったと思いますよ」
と
言ってくださり
そこで
ちょっとホッとしてました

朝から白御座しか
食べられてないので
出番終わった途端に
お腹がグーグー言い出し
グーグーと
小学生の部を聴き
結果発表を待ちました

大人の結果も舞台発表とか
勘弁して欲しー

と思いながらも
客席で待つしかありません

発表前の
審査員先生の講評の内容が
「パスピエは
ピアノの先生の間では
みんな難しいと言う」
ほんまそれ
「左手の音が抜けたり外したり
思いがけず大きい音に
なったりしがち」
それな
「限りなくゼロに近い音を出す
工夫を
諦めずにしないといけない」
ほんまそれ、限界突破
と
ビックリするほど
「ほんまそれ」だったので
努力の方向合っててよかったわー
と思いました

5位辺りなら満足
と思ってましたが
なかなか名前呼んで貰えず
まさか名前抜けてんちゃうん

と
思ったら
「銀賞。
マンダ イリエさん…?」
と呼ばれまして

マンさんでも
マンダイリさんでも
もう何でもよろしいけど

だから貼り出しにすれば良かったのに
うわ、2位もろてもた

となりました

やはり
思ったようには
弾けませんでしたが
いいピアノといい音響に
かなり助けられてたのかと
思います

なんか
順位というより
みんな同じ曲を弾いた中
若い人たちより
良い演奏と
思って貰えたことが
嬉しかったです

シニアの威厳保てたから

そして
ロシアン奏法教わってた
おかげやなーと
すごく思いました。
教わる前の私なら
あのショック受けた演奏のまま
何も気付きなく
終わってたと思うし
わからんなりに
勉強してきたことが
認めてもらえた気がして
ジワジワ嬉しかったです

表彰が終わると
額縁に入った賞状と
でかトロフィーの入った箱を
貰いましたが

生徒さんみたいに
ママの同伴がある訳でもないので
トロフィー持って
記念写真も撮られへんし
入賞するかもなんて
考えもせず来てるから
ちょ、どうやって
持って帰るんや問題

舞台で履き替える用の靴で
バッグ内かさばってるけど
額縁持って歩くとか
遺影みたいやし
無理やり半分突っ込んで
トロフィーの箱は
どうやっても無理やから
抱えるしかなく
帰り道も日陰ゼロなので
日傘を差し
バカ暑い&空腹で
入賞の喜びより
しんど過ぎる

帰宅して生徒さん来るまで
あと10分しかないと
なんとか
お盆のお供えのお下がりカステラを
手づかみで口に放り込み
レッスンして
次の空き時間に
急ぎバラに水やって
朝にそんな余裕はなかった
その後2人レッスンしたら
もう
ごはん作る余力ないし
マクドのドライブスルーで
ディナーを済ませ
シャワー浴びて
布団入るも
疲れ過ぎて眠れんーー



荷物持ちすぎて
変な筋肉痛はするし
かと言って
ブログ書く気力もなく
しばらく
ベッドの上にて
寝返り大会を繰り広げ
そして
いつの間にか寝ていました

一晩寝て起きたら
慣れぬことで実感はないし
疲れ果ててて
記憶も薄いし
別にこれで
何でも弾けるように
上手なった訳でもないしな…
と
コンクールの成績なんて
その時だけのもんやでなーと
思う

でも一応

シニアがトロフィー貰って
まず思うことは
私の死後
子供が処分に困るやろなー
ということ

まんだ
頑張りましたの話でした
