大阪市平野区
喜連瓜破駅から歩いて10分
まんだいピアノ教室
万代理恵です
なかなか剪定してもらえないので
2月に美しく咲くしかないエマさん
コンクールの話
続きです

コンクールで弾いた曲は
別に
このコンクールに向けて
選んでた訳ではなく
去年YouTubeで
たまたま聴いて
なんか惹かれんねやけど

と思って
私から先生に打診して
練習していた曲で
練習してた2曲セットのうちの
コンクールでは
1曲しか弾けないということで
片方だけ選んで
2分足らずで終わる曲です

ピティナB級か

なので
ちゃんと弾けてるしか
採点の仕様もないやろ

とは
重々わかっていたのですが

この曲が
私を
大きく揺さぶることになった
経緯をお話したく
長文ですが
聞いてください

初めは譜読みもしにくく
どうやって弾いたらいいかも
果たして暗譜できるんかも
わからない状態から
練習スタートしまして
私になんとか
成功体験をさせたいと
S先生は
一つ一つ
音の置き方から
暗譜のやり方まで
ここまで分解して
解説してくれはるんかい!
くらいに
指導してくださり
初めはポカーンなんですが
それでも
レッスンを重ねる毎に
先生に教わるタッチを
なんとか追い求めていると
自分の中で
こんなふうに鍵盤を捉えたこと
なかったな…
という
新世界が見えて来たのです

音外さない人って
そういうことやったんかもー
と
それだけでも
私にとっては
意識大革命だったので
S先生の着目点て
すごいなと
もう満足?してたんですが
自分のレッスン以外に
先生は
奏法アドバイスの動画を
教室LINEにあげて下さるので
ある時それを見ていたら
なんか突然身体的に
こういうことかな?と閃きがあり
練習して
レッスンに行ったら
めっちゃ変わったと
先生が感激してくださり
新世界の向こうに
まだ新世界があったことを
知るまんだい

わー、そうかー、
こういうことなんかー♡
と
練習も機嫌よく捗り
ある日
ホールで動画を撮る機会あり
聴いてみたら
機嫌よく弾いてたのに
なんじゃこりゃ
となって

先生に相談

そしたらまた
そこからの先生のアドバイスが
響きまして
それを目指して練習して
ミニ発表会では
珍しく冷静に
手の滑り止め効果も
発生することなく
暗譜に震えることもなく
そんなに音外しもなく
講師演奏できたので
うわ、先生の指導すご

と思いつつも
自信なく
その動画を
先生に聴いて頂いたところ
予想外に
大層褒めて頂けて

私も
弾けるようになったんや〜

新世界の向こうの新世界生活
めちゃ楽しー♡となり
その後の
コンクール前最後の
レッスンの時に
さらに頂いたアドバイスを
意識しながら
本番に向けて練習していたら
うわ、めっちゃ弾ける

先生、すげー
という
謎ゾーンに突入してましてね…

いつ弾いても
何度弾いても
思うように弾けてしまい
音も外さないしで
いや、
かつてなくワタシ上手ない?

って
独り言も出るくらい
気持ちよく弾けるようになり
え、もう練習すること
無いんやけど??
なんか他に譜読みする?
レベルに
調子に乗ってしまいましてね

幸せな数日間が過ぎ
コンクールの前日
先生からも
友達先生からも
コンクールに向けての
激励LINEを貰って
調子いいけど
調子乗ってたら
本番痛い目見そうやし
初心に帰って
丁寧に練習しときましょと
弾いてましたら
それは突然に
やって来たのです。
え、左手の音が
急にわからん…

家で一人でやで?
何も緊張してないのに
あんなに何度弾いても
満足してたのに
あまりに唐突に
音がわからなくなって
止まってしまったので
一人勝手に
ショックを受けてしまい
バブル崩壊
いや、今見直して
確認したからもう大丈夫や!
そこから何回も弾いたら
ちゃんと弾けてるし、
OK、OK

と
もう一人の私が
私に言うのですが
調子に乗り倒してただけに
私本人は
その事故が
トラウマになりましてね…

当日朝、確認練習して
もうちゃんと弾けてるのに
もしあの左手ポカンが来たら
どうする?と考えてしまって
恐ろしくなって
いや、あれだけ弾いててんから
手がもう覚えてるはずやって!
とも
本気で思えてるのに
いざ本番直前の
舞台袖にて
ソロコン伴奏を終えた後に
来ているせいか
コンクールに出てる自分が
どうにも
現実と思えなくなり
幽体離脱している自分を
どうすることもできず
しまいに笑けてしまうという
初めての変なテンションに
前日のトラウマがプラスされ
楽譜を何度も見ながら
頭ではラ♭やんな!と
死ぬほど何度も確認するのに
その鍵盤に自分の手が行く絵が
全く頭に浮かんでこないという
よく見る悪夢状態が
現実となりまして

アカンやつや、これは

もう絶対に弾かれへん!

と確信しまして
その確信だけは現実感あり
もう無理確定なので
よほど
「やっぱり譜面見ます!
譜面台お願いします!」と
申請しよかなと迷ってたんですが
暗譜は条件じゃないんで
そもそも
ガチに入賞目指すなら
コンクールなんか
出てられないという
カルナバル動機出場ですし
そのトラウマ部分さえ越えたら
後は弾けるという
おかしな自信はあったため
調子に乗ってた数日前の自分を
懐かしく偲びつつ
暗譜で人前で弾くという
本来の目標を優先するという
覚悟を決めたのでした

お辞儀した時点で
「暗譜わからないとこあります。」
と
心でおことわりを述べまして
いざその箇所来たら
予定通りに
わかりませんで
正確には
わからんと思ってた箇所の
次の音がわかってなかったということが
わかった
復帰の場所だけは
確実に覚えてて
そこから頑張るという
ある意味
思った通りの演奏ができ
清々しかったです

元々譜読み段階から
暗譜が難しいとは
思ってたのに
すっかり頭に入ってたので
暗譜後の対策に
甘さがあったなという
反省点もわかり
長期保存も難しい
どこまでも
自分を自分で
コントロールできない
もどかしさに
なぜかとてもウケてしまい
あー、コンクールって
面白!

と思って
またチャレンジしたいと
思ったのでした。
K先生曰く「味しめましたね」
なんか
なかなかクリアできない
ゲームぽい感覚です

ということで
この曲を
コンクールに向けて
練習してみたことにより
自分の
60歳からの弾き方改革になり
これが最大の収穫で
先生のリードがすご!と思う
初めての
調子乗り体験もでき
短かかった

トラウマも経験となり
脳機能停止したもんね
トータルして
とても面白かったです

クッソー
次こそは

トラウマ解消して
本番で調子に乗ってやるぜ!
という
意気込みも湧き
引き続き
練習頑張る所存であります

先日
YouTubeにオススメされた
動画で
フランスやったかの
女性の方で
106歳やったかで
ドビュッシーの映像
素敵に弾いてはって

え、そしたら
私もあと46年も弾けるやん?!
なんて
生きてるか?
いや
75歳までとしても
あと15年もあるやんか

と考えたら
まだまだ
新境地開ける可能性
あるかもしれず

最近は
歳を重ねたピアニストさんの
スポーティではない
奥深い演奏に
とても憧れるようになり
教えるのも楽しいですが
まずは
自分が演奏楽しんでないと
アドバイス
伝えきれないとも思うし
いろんな思いしながらも
やっぱりまだ
弾いていきたいなと思った
還暦コンクール体験でした

先生には
たくさんご指導くださったのに
結果お持ちできず
すみません
の思いですが

伴奏にも確実に活かせてますし
私は
大満足しております

感謝です!
そして
こんなこともあると覚悟して
飼い始めたペットですが
実際体調悪そうな
チュン1号の姿を見てると
想定以上に
気持ちにダメージ受けてしまい
目が冴えて
長々ブログを書いています。
ペットを飼うのは
チュンたちで最後と
思ってます
