前回、情報収集の話をしていたのですが、途中で統合と解釈の話になりましたね。

そして、統合と解釈では「歩けない原因を掘り下げ掘り下げして最後は細胞レベルまで原因を追求するのだ」という話もしましたね。

そこを具体的に話してみようかと思います。

では、脳卒中で行きましょうか。

情報収集で『脳梗塞』とか『脳出血』とか診断名を見つけますよね。

病院への実習では、診断名に加えて画像所見も見せてもらえたりします。

ここで、脳の解剖とかを調べなおすわけです。
○○の部位にダメージがある→○○の機能はこれか→ならその機能が使えなくなるな

みたいな。

んで、みなさん錐体路とかまだ習ってるんでしょうかね。

そして、その錐体路のライン上にダメージ受けてる部位があれば、もちろん運動麻痺が出てくるわけですよね。

感覚のルートにダメージがあれば感覚麻痺が出てくるわけですね。

こうやって書いていくとものすごく簡単に聞こえると思います。

そして、実際に簡単です。
じゃあ、なぜに実習で苦労するか。

それは、『解明されていない事が多い』からなんです。

研究が進めば全て解明される日が来るんでしょうけど、そこまで研究が進んでない。

ですので、『今わかっている事』のみで理論を構築せねばなりません。

ここで、かなりぶっちゃけるんですが、

その理論構築の結果は正しい必要はありません。

ちょっと何言ってるかわかんないと思うんですが、

実習では、高校までの『正解を出してポイントを獲得する学問』ではなく『とにかく理論を構築をする学問』をしなければなりません。

ですので、正解である必要なんて全然なくて、本に書いてある事と目の前の患者さんを文章でつなげるだけ。

例えば視床出血とかを例に取るならば、もちろん感覚麻痺が出るでしょうし、近くにある被殻とかにも影響ありそうだな。

で、実際に検査する。

そして、歩けない原因はコレだ!

みたいな。もちろん、感覚麻痺と運動麻痺がどういった比率で影響与えてるのかとか、そんなんを調べたりしなくちゃならないのですが、

やってる事って、たったコレだけだって事を、まずは意識して下さい。

そして、わかんないとこが出て来たら『わかんないまま』で良いんです!

絶対に答えが存在する受験の問題とかと違い、『わかんない』を表現するのが求められているわけですから。

ですので、教科書を調べて載ってなかったら、その『載ってなかったこと』をデイリーに書いて下さい。

教科書を調べて載っていた『正解』のみをデイリーに書くわけじゃないんです。

「私は、○○の情報を得るためにコレコレの教科書を調べましたが、それで合ってますか?」ってのを表現するのもデイリーの大事な役割です。


バイザーだって記憶がどんどん薄れていってるので、○○の情報が教科書に載ってたと勘違いしちゃいます。

その勘違いがあるまま話が進むと、学生さんは時間をどんどん無駄にすることになります。

でも、『調べたけど載ってなかった』って書くのを怖がる学生さんが多いのは、ついこないだまで『正解さえすれば肯定される』という事を繰り返してきたからでしょうねぇ。

ま、まぁ、とにかく解剖の教科書と疾患をつなげるだけで疾患とimpairmentがある程度繋がりそうでしょうか?

では、せっかく?なので次回は最強に難しいと目されるimpairmentとdisabilityの繋がりを考えましょうか。