昨日の一大イベント では,実は彼女と知り合ったのはほんの半年前だが,そこまでの経緯は11年前に遡る.


1999年11月に僕は仙台の大学に助手として採用されて着任した.

5年後にそこを辞めることになるんだけど,2名だけ尊敬できる人がいた.

一人は上司で現在も日本のとある学界で先頭に立っている.

もう一人は年輩の技術者さんで大学が技術協力員として雇っていた.

僕はよくその人の部屋に朝一番に行って,いろいろなことを教えてもらった.

その時のことは,今の仕事でも非常に役立っている.


2004年10月にそこを退職して,他の学部の助教授になったのだけど,そのときに実験装置を作ってもらえる町工場を探していたときに,その老技術者の息子さんが開いている会社を紹介してもらった.

老技術者さんはそこの会社の会長職もしていたので,技術的には問題ないと思い,沢山のモノを作ってもらい,非常によい成果を出すことが出来た.


3年後の2007年に現在の職場に就いた訳だが,昨年度より研究費を貰えるようになり,そこの会社にまたいろいろなモノを作ってもらうことになった.

いろいろなことを教えてもらった僕は,ようやく自分で研究費を取ってきて,息子さんの業者に発注,老技術者さんに「恩返し」をすることが出来た.


今年4月より正規社員として採用されたわけだが,それが決まった去年の秋,その老技術者さんは無茶苦茶喜んでくれた.

4月中旬にご家族を連れて,僕の職場へ見学に来たのだが,そのときに彼女と初めて会った.


2ヶ月後に老技術者さんから「仙台に来たときに会って話がしたい」と言うことだったので,ある土曜日に居酒屋へ行って話をした.

どうも老技術者とその奥さん共々,僕のことが気に入ったらしく,娘さん(彼女)と結婚を前提に付き合って欲しいと言うことだった.

僕は,昨秋の「春になったら,一度職場に見学に行くから」という老技術者の一言が何となく気になっていたし,仙台で会って老技術者と二人で話がしたいと言われたときから,うすうす予想はしていた.


7月に初めて彼女と会って,4回目のデート(8月末)の時に,結婚することを決めた.

最初に書いたとおり,僕は老技術者さんを尊敬していた.

それは,技術的なことだけでなく,人間としての生き方,考え方に尊敬していた.

だから,彼女に2回ほど会ったときに彼女もお父さん(老技術者)を尊敬していることが分かったので,きちんと生活していけるだろうと思ったのだ.


恋愛と結婚は明らかに違う.

結婚は本人同士だけの問題ではない.

お互いが育ってきた環境がどうなのかということ,そしてそのお互いの家族と将来ずっと付き合っていかなければならないということが含まれる.

本人同士が良くても,その両親,兄弟ときちんと付き合っていけるかという問題も含めて考えないといけないと思う.


それらの点を含めて考えたとき,「これなら大丈夫」だと思ったから,結婚することに決めた.