不妊治療における鍼灸治療で妊娠率は上がるか? | あすも院長の思うところ

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骨つきカルビより、ハラミが好き!

 

 

どうも、あすも院長です。ニコニコ

 

先週の金曜日は「日本不妊カウンセリング学会学術大会」に参加してきました。

 

 

今年で第18回とのこと。

 

私がこの会に所属したのが、2015年からなので、かれこれ4年経ちます。

2017年には試験にパスして、不妊カウンセラーの認定書をいただいております。

 

 

今回の学会のテーマは、「不妊チーム医療と鍼灸の役割」という題目でした。

鍼灸師である私としては、参加せざるをえないテーマですので楽しみに参加して聞いてきました。

 

 

出席した感想を申しますと・・・汗

 

 

まあなんですが、改めて思うことは なかなか不妊医療のパートとして鍼灸が食い込んでいくには相当の時間がかかるのかなーということでした。

 

今回、シンポジストとして不妊医療と連携する数名の鍼灸師の方々の話を聞くことができましたが、この方々は産科医と連携をされているので、より実践的な不妊鍼灸を日々行われていているわけです。

 

当然、データも多いし経験も豊富なことは確かなのですが、それでも鍼灸が具体的に不妊治療で効果を表しているという実証を掴むには至っていないようです。

 

まあ仮にそれが実証されているなら、世の不妊で悩む方々はみんなが鍼灸をやっててもおかしくないないわけですからね。DASH!

 

とはいえ、今回の研究発表の中で、一番鍼灸が不妊治療に貢献できているだろうと強調されていたのは、「卵巣や子宮の血流量が増加する」といったところだと思います。要するに、骨盤内の血流増加です。

 

この数値が上がると妊娠率がアップするアップというわけですが、まあデータの数値としてはそれほど大きなものでもないので、科学論文に提出できるほどのものではないのが現実のようです。

 

とはいえ、妊娠しやすい体を作るいった部分では、効果的とポジティブにとらえるべきでしょう。

 

 

ただ、以前もこのブログで不妊について色々書いたことがありますが、妊娠に至るには10のステップをクリアしなければなりません。その1つでも欠けると、妊娠できないのです。

 

これは単純に構造的・機能的に問題がなければ妊娠するというものでもなく、それ以外の目に見えない要素も含まれるのです。

なので、一概に非科学的である鍼灸治療は無意味であると結論付けるのも少々安易な発想かもしれません。鍼灸が何かプラスに働くと考えても悪くないわけです。

 

 

とあるシンポジストは「冷えと妊娠率は関係ない」というような発言をされていました。おそらく、彼の経験とデータからはそう見えるのかもしれません。しかし、多くの鍼灸師が「まずは冷えを改善して」というような体質改善の治療をしていて、それでも妊娠に至る患者さまを見ている限り、それを全否定するのはあまり良い傾向ではない気がします。

 

 

そして、治療プロトコールといって、治療方法を標準化することで鍼灸師皆が同じ不妊治療をすることを推進しているようですが、それで実際に鍼灸治療の不妊治療への成績向上につかがるのかはいささか疑問です。

 

そもそも個人の技術差があるこの業界で、治療の標準化はあり得るのでしょうか。(これを唱えているのは JISRAMという団体です)

 

経験30年のベテラン先生と2〜3年のキャリアの先生とでは、同じ操作を行ったとしても、同じ治療成績が出るのでしょうか。まずありえないし、受ける患者さまの立場で考えれば、気持ちの部分ですでに治療効果に差が出てしまうようにも思います。

 

私はこの JISRAM という団体を否定しているわけではありません。むしろいいことだと思います。こういう試みは西洋医学が主流な現代では、当然の流れかと思います。鍼灸を医療として認めてもらいたいと思う鍼灸師の先生方も多いと思います。

 

と同時に、鍼灸は西洋医学が行わない部分を補完するという本筋があるわけなのですが・・・

 

 

話が長くなり、まとまりがつきそうにないので、この辺で終わりますが、

 

不妊治療に関してのみならず、鍼灸治療の科学的なデータというのはまだまだ乏しいのが現実です。

今や世界中で鍼灸は科学的研究がなされていて、いろんな発見が出てきているのも事実です。

ただ、論文にきちんと目を通すと、少しバイアスがかった内容だったり、サンプルが不十分だったりいったことは多々あります。

 

今回の学会を踏まえると、鍼灸が補完する部分。これをもう少し見直して、治療に当たるべきだろうと感じました。

 

鍼灸師は鍼灸という武器しか持たないので、そればかりに頼りがちだけど、やみくもにそれで戦っていても歯が立たないものは沢山あるということを知る謙虚さが大切です。正しい知識で患者さまが迷わないようにガイドしてあげることも大事です。

 

 

まあそんなことを感じた学会でしたが、まだまだ勉強しなければいけないなーと反省もありつつ、また日々の臨床につなげたいと思います。音譜

 

 

*HPを新しく衣替えしました!

 

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