古典的な鍼治療におけるツボは、古代中国の書物にあるうような経絡上にあるとされている点なのだけれど、今回は少し東洋医学から離れてみましょう。![]()
筋筋膜性疼痛症候群という言葉を知っていますか![]()
(きんきんまくせい とうつうしょうこうぐん)
英語では、Myofascial Pain Syndrome(MPS)というのですが、近年日本でも一部のドクターたちに注目されるようになってきました。
私が鍼灸の学生だった20年前にはすでに学んでいたものですが、東洋医学のツボ(経穴)とは別に、「トリガーポイント」 Trigger Point と言われるものの考え方があります。
トリガーポイントは「筋肉の痛みの引き金となる点」のことで、単なる圧痛点(押して痛いところ)とは異なり、トリガーポイントの刺激によって痛みが誘発される部分が他の部分にある。つまり、その痛みを引き起こす点こそが、トリガーポイントというのです。
トリガーポイントの定義:「過敏になっている部位で、骨格筋や筋筋膜で過緊張の筋索内に存在する。」![]()
専門的には、索状硬結と呼ばれる細く筋張った塊の上に圧痛があり、圧痛部位を押すと押した部位とは異なる離れた場所に痛み(関連痛)が出たり、普段から感じている部分の痛みが出現したりします。
このトリガーポイントに鍼治療を行うことで、筋肉の痛みを治療することができるのです!![]()
筋筋膜性疼痛症(MPS)の中でも、代表的なものは腰痛ではないでしょうか。慢性腰痛の多くは、診断名(病名)のつかないものです。これらのほとんどが、筋筋膜性腰痛症と言えます。
筋肉は、ストレスや姿勢異常などによって緊張を起こすと、筋肉内の血流が悪くなり、虚血状態を起こし、この状態で筋肉運動を行うことで筋繊維が傷つき痛みが起こってしまうのです。この繰り返しが慢性痛へと移行し、結果としてトリガーポイントを形成することになるのです。
そこでトリガーポイントを治療する方法が有効になるということなのですが、原因となるストレスや姿勢などの改善も非常に重要です。![]()
先に、トリガーポイントを鍼治療すると言いましたが、当然ながら筋筋膜トリガーポイントへのアプローチは、鍼だけに留まりません。物理療法やストレッチ、マッサージなども有効で、また医師によるトリガーポイント注射(トリガーポイントブロック)も非常に有効であるといえます。
また最近では、トリガーポイントや筋膜リリース用のフォームローラー(健康グッズ)なども売られていて、なかなか一般的にも注目を浴びているようです。私も向学のために一つばかり購入して、自身の体で試してみたりしていますが、悪くないと思います。
そんなわけで、今回はトリガーポイントについて書いてみました。トリガーポイントと経穴は似たような部位に出現しやすいため、同じように思われがちですが、その特徴を注意深く見ていくと両者は異なるものであると考える必要があります。
とはいえ、家庭でご自身でケアをされる上では、押して痛いとか、ズーンと響くとかいった現象を確認しながらやっていけばよいかと思います。
トリガーポイント鍼治療に興味のある方は、当院まで!![]()
品川駅徒歩5分 →→ → あすも はりきゅう整骨院